新田美波「わたしの弟が、亜人……?」
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479: ◆8zklXZsAwY[saga]
2017/10/23(月) 22:51:16.93 ID:rkcK97lyO

 発炎筒を掲げる観測手の後方のドアがばんと大きな音をたてながら勢いによく開いた。

 部屋に侵入してきた田中が同時に両手でしっかりと拳銃を持ち、二度引き金を引く。ドアが開いた音に振り返っていた観測手は左側頭部に銃弾を受けた。いまも床に磔にされている狙撃手は、頭頂から入った銃弾が顎から斜めに抜けていった。二人とも即死だった。

 スプリンクラーが降り注ぐなか、田中は銃口をすこし下げ、二人が動かないことを確認する。そのとき、いまさらになってIBMが爪を突き立てた。ドスっというすこし重い音がしてその方を見ると、IBMは狙撃手の頭から右に二十センチずれたリノリウムの床に爪を刺していた。


田中「遅えよ」


 田中のつっこみに反応したかのように、IBMは身体を崩していった。


田中「もう一箇所」


 田中は身を翻して部屋から出ると、ふたたびIBMを発現した。


SAT隊長「護送車を開けろ!」


 地上部隊が護送車の近くまでやって来ていた。その様子を双眼鏡を覗きこんで見ていたゲンが、復活したばかりで頭を振っている高橋に急かすように呼びかける。



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