161:名無しNIPPER[saga]
2016/05/20(金) 23:16:20.01 ID:ntvrM9VEo
――しかし、そんなぼくの覚悟とは裏腹に、ぼくは助かった。ドラマツルギーの両腕が
ぼくを斬ろうと、エピソードの十字架がぼくを貫こうと、ギロチンカッターがぼくを滅しよう
162:名無しNIPPER[saga]
2016/05/20(金) 23:17:49.88 ID:ntvrM9VEo
006
忍野メメ。
163:名無しNIPPER[saga]
2016/05/20(金) 23:21:01.58 ID:ntvrM9VEo
しかし、そんなぼくの思いとは裏腹に忍野は「礼なんていいよ。きみが一人で助かっ
ただけさ、阿良々木くん」なんて、とぼけた口調であっさりと言うのだった。
164:名無しNIPPER[saga]
2016/05/20(金) 23:24:12.18 ID:ntvrM9VEo
「それにしても阿良々木伊荷親ね――ふーん」
「…………なにか?」
165:名無しNIPPER[saga]
2016/05/20(金) 23:25:21.22 ID:ntvrM9VEo
「あの、帰ろうって、いったいどこに?」
家に招待までされる謂れはない。
166:名無しNIPPER[saga]
2016/05/20(金) 23:26:03.07 ID:ntvrM9VEo
「ということは、あなたはキスショットを知っているってことですか?」
「…………?」
167:名無しNIPPER[saga]
2016/05/20(金) 23:28:02.33 ID:ntvrM9VEo
「…………」
……やはり、一度、はっきりと聞いておくべきか。
168:名無しNIPPER[saga]
2016/05/20(金) 23:29:13.42 ID:ntvrM9VEo
そういうわけで、ぼくは忍野に連れていかれて、学習塾跡へと戻ることとなった(帰り道
がわからないことがバレたときはちょっと呆れられた)。
169:名無しNIPPER[saga]
2016/05/20(金) 23:31:19.16 ID:ntvrM9VEo
「それで?」
キスショットは本当に忍野のことをどうでもよいと思っているのか、忍野との会話を早々に
170:名無しNIPPER[saga]
2016/05/20(金) 23:33:25.53 ID:ntvrM9VEo
「にしても、弱ったのう……あの三人、未だつるんでおるのか。儂をここまで追い詰めたのだ。
あとはバラけて自由競争をしておるものとばかり思っておったんじゃがのう」
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