164:名無しNIPPER[saga]
2016/05/20(金) 23:24:12.18 ID:ntvrM9VEo
「それにしても阿良々木伊荷親ね――ふーん」
「…………なにか?」
「いや、べつに、僕からは何も言えないなって、ただそれだけのこと」
「…………」
「そう警戒するなよ、阿良々木くん。そんな死んだようなドロッとした目で見られたくは
ないなあ」
警戒というか、まあ、どちらかと言えば、心外なんだけど……。
どうも受けが悪いな、この名前。
「大爆笑カレー」にでも変えた方がよいだろうか? まだぎりぎり登校前だし、ご両親に
申告すればなんとかなるか?
「まあ、とりあえず帰ろうぜ、阿良々木くん」
言って忍野はアロハ服の胸ポケットから煙草を取り出し、口にくわえる。くわえて――
そのままだった。火は点けないらしい。ならなぜくわえた、と、ツッコみたい気持ちを
抑えて、ぼくは先ほどの言葉への疑問をぶつけた。
284Res/217.62 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20