キスショット「これも、また、戯言か」
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170:名無しNIPPER[saga]
2016/05/20(金) 23:33:25.53 ID:ntvrM9VEo

「にしても、弱ったのう……あの三人、未だつるんでおるのか。儂をここまで追い詰めたのだ。

あとはバラけて自由競争をしておるものとばかり思っておったんじゃがのう」

「ああ、一応、考えてはいたんだね」

「本当にうぬは……まあよい。後でわからせてやる。ともかく、やつらは徹底的に儂をつぶ

すつもりのようじゃな――ねちっこいにもほどがあるわい。大体、これほどダメージを与え

れば、もう十分じゃろうに」

 愚痴るように言うキスショット。まあ、こうやって仲間(眷属だっけか?)を増やしてしまって

いるのだから、敵の慎重さも仕方ないことなのだとは思うが。

「褒賞がどうとか言ってたね。チームを組んだ中で、早い者勝ちの競争中って感じだった」

「む。ああ、そうか……現代はそうじゃったの。なるほど。世知辛いことよな」

「現代って――」

 ああ、そうか。キスショットも五百年を生きた吸血鬼。このような事態も経験済みと言うわ

けか。



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