キスショット「これも、また、戯言か」
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168:名無しNIPPER[saga]
2016/05/20(金) 23:29:13.42 ID:ntvrM9VEo

 そういうわけで、ぼくは忍野に連れていかれて、学習塾跡へと戻ることとなった(帰り道

がわからないことがバレたときはちょっと呆れられた)。

 その後てきとうに話をしながら、一時間ほどで到着。中に這入り、二階へ帰り着くと、

キスショットは喜色満面、待ちかねたと言わんばかりに「おお! 帰ったか!」と、ぼくを

出迎えてくれた。というか、抱き着かれた。とりあえず服従の証である頭を撫でながら、

どう言い訳をしたものかと、ぼくは考える。

「……あのさ、イチャイチャするのは構わないんだけど、ハートアンダーブレード、せめて

僕もいることに気づいてくれないかい?」

 苦笑して、忍野は軽く抗議する。

「……? うぬは……見覚えはあるな?」

「酷いなあ。その程度の認識かよ……この秘密基地を教えてやったのは僕じゃないか。

ハートアンダーブレード――怪異殺しちゃん」

「ああ……そうか。あのときの」

 キスショットは思い出したように言った(というか本当に今まさに思い出したのだろう)。



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