モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part13
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88: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/05/07(土) 20:22:25.31 ID:glNSs2qCo

 よって素霊を扱う力は、ただの天聖気によって扱える力ではない。
 素霊と意志とを繋ぐミッシングリンクが、アーニャからは見えないのである。

「ンー……私にも、よく、わかりません。
以下略 AAS



89: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/05/07(土) 20:23:28.47 ID:glNSs2qCo

 この世界において、縮地に似た技術は現存している。
 達人ともなれば瞬き一つで相手との距離を詰めるなど造作もなく、かつて両義手の女『カーリー』がしていた芸当がまさにそれだ。
 決してアーニャは達人と呼べるほどのそう言った戦闘技術を持ち合わせているわけではない。

以下略 AAS



90: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/05/07(土) 20:24:11.03 ID:glNSs2qCo

「はや……!?」

 その少女の脳は、一瞬に迫りくる膨大な情報を処理しきれていなかった。
 壁の蹴り上げによるフェイントによって完全に虚を突かれた『アナスタシア』は、思考で理解していても体に指令を出すことはもはや不可能であった。
以下略 AAS



91: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/05/07(土) 20:25:23.51 ID:glNSs2qCo

「あああ……あああああああああ!!!」

 その動きは思考によって意図されたものではなく、もはや本能的なものであった。
 『アナスタシア』はナイフがその身を貫かんとするその直前で、意識したわけではなく素霊に指令を出していた。
以下略 AAS



92: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/05/07(土) 20:26:05.89 ID:glNSs2qCo

 アーニャは迷うことなく、その引き金を引く。
 銃身から弾丸まで結晶で作られたそれだが、機能は十分に果たしていた。
 火薬の炸裂による推進力さえも、素霊の流動によって再現し、本物と違わぬ速度で結晶の銃弾を放つ。
 拳銃の機構を隊長から教わり、知り尽くしていたからこそできる素霊の扱い方。
以下略 AAS



93: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/05/07(土) 20:26:47.87 ID:glNSs2qCo

 だが、本来に人間に痛覚というものは必要不可欠なものである。
 それは瞬間的なものではなく、本来連続的なものであり、その連続的な痛みをもってして人は外との心の交わし方を知るのだ。

 中途半端な痛覚を持っていたアーニャにとって、外部刺激への知覚が希薄であったということと同じ。
以下略 AAS



94: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/05/07(土) 20:28:36.72 ID:glNSs2qCo


「『まだ暗い空、散った夢の欠片』」


以下略 AAS



95: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/05/07(土) 20:29:33.66 ID:glNSs2qCo

 先ほどまで身に着けていた傷ついた服は結晶に覆われる。
 纏った戦闘用のコートはうねりを上げて、変質し再構成される。

 その姿は結晶によって煌めく、おおよそ戦闘とは無縁のようなドレス。雪の結晶のような白い清廉さと、底無しの夜空のような藍の色調。
以下略 AAS



96: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/05/07(土) 20:30:53.33 ID:glNSs2qCo

「その輝きを……ワタシに向けるな。

今更……そんなものを、ワタシに見せるな。

以下略 AAS



97: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/05/07(土) 20:31:35.22 ID:glNSs2qCo

「ダー……そうですね。

苦悩は、もう止めましょう。……どうせ互いに平行線なのは、明らかです。

以下略 AAS



98: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/05/07(土) 20:32:32.36 ID:glNSs2qCo

 轟音と衝撃が同時にアーニャに伝わる。
 狙撃訓練はほとんどしたことがないためアーニャは反動によって銃口は上向き、少しのけ反る。
 衝撃に耐えられなかったことと、構造を完全に再現できていなかったためか結晶で作られたライフルはその一発で砕けてしまったがアーニャにとってはそれで十分。
 大口径の結晶弾は一点を貫く槍となって、『アナスタシア』へと発砲音さえ置き去りにして突き進む。
以下略 AAS



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