モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part13
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◆EBFgUqOyPQ
[saga sage]
2016/05/07(土) 20:25:23.51 ID:glNSs2qCo
「あああ……あああああああああ!!!」
その動きは思考によって意図されたものではなく、もはや本能的なものであった。
『アナスタシア』はナイフがその身を貫かんとするその直前で、意識したわけではなく素霊に指令を出していた。
自己防衛本能ともいえるような、走馬灯の中で必死に意識を現実に同期させた結果ともいえるだろうか。
『アナスタシア』は尻餅を着き、腰から地面に後ずさるような無様な後退を見せる。
それとは反対に、周囲の結晶が地面から生える氷柱のように、幾本もの杭が『アナスタシア』の身を守るように伸びた。
「くっ……!?」
アーニャもこの一撃で終わると思っていた。
だが『アナスタシア』の知覚外における結晶の氷柱という予想外の抵抗によって、アーニャはその手を変えざるを得ない。
アーニャは『アナスタシア』を狙っていたナイフの軌道を急きょ変えて、アーニャを狙って迫りくる杭、いや結晶柱を先ほどと同じように叩き付ける。
その反動で、アーニャは体勢を回転させて柱を後ろにいなす。
だがそれではたかが2本の結晶柱を逸らしただけだ。
体勢を回転させたことによって、迫り聞いていた柱は全て回避しきったが、新たな結晶杭と結晶柱は絶えることなくアーニャを狙って来ようとする。
「る……あぁ!!」
瞬間的な回避は出来たが、腕のばねは伸び切って再び力を入れるにはこの一瞬では十分でない。
ならば残ったばねは脚力。空中に滞空しているアーニャは迫りくる柱の先端、そこからわずかに逸れた側面に足をかける。
そのわずかな足場を利用して蹴りだした脚は、アーニャの体を後方にジャンプさせ『アナスタシア』の周辺から離脱する。
だがそれでも執拗に結晶柱は追いかけてくる。
未だ空中で身動きの取れないアーニャは両手のナイフを放り投げると同時に素霊に帰し、新たな武器を結晶で生成する。
その形は、彼女にはなじみ深く、そして『彼女』にとっては忌むべき象徴。
俗にいう『拳銃』と言う名の、女子供でも引ける小さな引き金で人を死に至らしめることさえできる凶器。
この世界においても、忌むべき発明の一つであり、それと同時に人の歴史を象徴するものだ。
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