モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part13
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273: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/10/18(火) 01:56:43.55 ID:nZ3oq+wSo

 『僕ら』と語ったほうの声があたしの背後から響く。
 思わず振り向いたあたしは、あたりまえのように模造の白馬の上に座る一つの影を見つける。
 すでにコーヒーカップにいた二つの影はそこにはいない。
 白馬の上の影は狼狽えるあたしのことなんて気にせず話を続ける。
以下略 AAS



274: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/10/18(火) 01:57:21.66 ID:nZ3oq+wSo

 脳の裏をかきむしられるようなノイズは、痛みは感じないが不快感だけを募らせる。
 そんな不快感にあたしは膝をついて頭を抱えるようにうずくまる。
 その状態でも影の声は依然響く。
 彼ら自身その言葉に意味はないと断言しておきながら、それでもあたしに言葉を投げかけ続けていた。
以下略 AAS



275: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/10/18(火) 01:57:52.66 ID:nZ3oq+wSo

 あたしの視界に広がるのは、遊園地の風景。
 だがそれらはすべて影に塗りつぶされ、シルエットしか映さない。

 いや、『目』が見えるのだ。
以下略 AAS



276: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/10/18(火) 01:58:39.84 ID:nZ3oq+wSo

***

『AAAAAAAAAAAAAAAA!!!!』

以下略 AAS



277: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/10/18(火) 01:59:21.65 ID:nZ3oq+wSo

「やめて、だ、誰か、助けて……・!」

 先ほどまで何の脅威にもさらされていなかったこの場所で、突如と襲う命の危機。
 人間であるが故に、これまで被捕食者側に立ったことのない者ばかりであったが、今この瞬間にそれを知るのだ。
以下略 AAS



278: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/10/18(火) 01:59:58.83 ID:nZ3oq+wSo

 切り離された腕を再び取り込みつつ、その黒い泥は再び形を変える。
 次のその姿は巨大な四足獣の形態をとり、その容貌はこの世のどの獣にも似つかず醜悪であった。

『カエ、セエエエエエエエエエエエェェ!』
以下略 AAS



279: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/10/18(火) 02:00:32.51 ID:nZ3oq+wSo

 『カース』は町に響くような叫び声を上げた後に、壁に向かって沿って吹っ飛んでいく。
 同盟本部のロビーにいた人々は捕まった人々を除けばすでにほとんど避難が完了していたため、その先には巻き込まれるような人はいない。
 『カース』の巨体は、その体に電気を纏ったまま巨大な大理石の壁に激突し、本部全体に衝撃を与えた。

以下略 AAS



280: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/10/18(火) 02:01:14.03 ID:nZ3oq+wSo

 『カース』の傍にいたその少女はその悪食の脅威にさらされた。
 だが少女は臆することなく、小さな子供を叱りつけるように言い放つ。

「きらりん☆ビィーーーーーーッム!!!」
以下略 AAS



281: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/10/18(火) 02:01:43.79 ID:nZ3oq+wSo

「まったく……今日はそういう目的で来たわけではいのだがな」

 このような事態は過去にないとはいえ、さすがはヒーローの総本山である。
 先ほど捕まっていた人々を除く者たちは、すでに我先に避難を完了している。
以下略 AAS



282: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/10/18(火) 02:02:16.61 ID:nZ3oq+wSo

 基本的にネバーディスペアはたとえ休みの時でも、必要とあればヒーローとして行動する。
 だが今回訪れているのは一般的なヒーローたちが集う同盟本部である。
 夏樹自身そう思っていたわけではないが、この場で同盟のヒーローを差し置いて動くことになるなんてそもそも想定すらしていなかったのだ。

以下略 AAS



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