モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part13
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281: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/10/18(火) 02:01:43.79 ID:nZ3oq+wSo

「まったく……今日はそういう目的で来たわけではいのだがな」

 このような事態は過去にないとはいえ、さすがはヒーローの総本山である。
 先ほど捕まっていた人々を除く者たちは、すでに我先に避難を完了している。
 遠巻きに見守る人間も、『こういった』事態に対応するための係の者であり、今は夏樹が先ほど救出した人々を介護している。
 その様子を見守る夏樹の隣にやってきたのは彼女がよく聞きなれた声。

「おっ、LPさん。よかった。無事だったんだな」

 その口調は軽いものだったが、隣に怪我無く無事に立つLPの姿を見た夏樹は安堵した様子がにじみ出る。

「ああ、不謹慎ではあるが周りが必要以上にパニックになってくれたおかげで逆に冷静でいられたよ。

あの『カース』の隙を見てどうにか脱出してきた」

 そう語るLPは無事に脱出できたにもかかわらず、浮かない顔をしている。
 視線の先は夏樹と同じ避難する人々のほうを見ているが、その手は止まることなく小さな情報デバイスで何かを調べている。

「そっか、ならよかったぜ。

しっかし、なんでこんなことになってるかね。いったい同盟のヒーローはどうしてんだ?

総本山にカース侵入させて、誰も出動しないなんて怠慢だぜ。

そもそも、LPさんの言う通りアタシらもこういう目的で来たわけじゃないんだけどな」



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