モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part13
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280: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/10/18(火) 02:01:14.03 ID:nZ3oq+wSo

 『カース』の傍にいたその少女はその悪食の脅威にさらされた。
 だが少女は臆することなく、小さな子供を叱りつけるように言い放つ。

「きらりん☆ビィーーーーーーッム!!!」

 少女が構えた両の掌から光る閃光。
 そのロビー全体さえも照らすような一瞬の光はプリズムのように虹色の輝きを彩る。
 少女に食らいつこうとした『カース』の口内に向けて放たれる虹色の光線はカースにとって致命的となる浄化の光。
 正面からその直撃を受けた『カース』の体を貫通するように、光線は一筋に延び同盟本部の外に走る。

『ガ、ガアアアアアアアアアアアアアアああああああ!?』

 『カース』自身も何が起きたのかを理解できていなかった。
 少女、きらりが放った光線はその直径を増していき、その巨体を丸ごとの見込み泥は蒸発する。
 ロビー内は虹色の光が乱反射して、その残滓を様々な色で照らし出した。

 浄化の閃光に巻き上げられた粉塵は、残光によって星屑のごとく煌いている。
 光の中に消えた『カース』は、傍から見れば完全に消滅したと考えられるだろう。
 事実あの巨体が回避行動をとることはなく、光の中に消えていったことはこの場にいるものならばそれ以外に考えない。
 だからすでにこの場の人間は遠巻きに見守る一部の人間と少し離れた避難の最後尾の背中、それと『カース』と退治していたネバーディスペアの面々だけであった。



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