モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part13
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◆EBFgUqOyPQ
[saga sage]
2016/10/18(火) 02:02:16.61 ID:nZ3oq+wSo
基本的にネバーディスペアはたとえ休みの時でも、必要とあればヒーローとして行動する。
だが今回訪れているのは一般的なヒーローたちが集う同盟本部である。
夏樹自身そう思っていたわけではないが、この場で同盟のヒーローを差し置いて動くことになるなんてそもそも想定すらしていなかったのだ。
「目的って……私を連れ出そうって考えていたことか?」
「!……なんだ、気付いてたのか」
「まぁいつもならこういったことで私に積極的に付き添って来ないし、今日は珍しく4人揃ってに付いていくなんて言い出すしな。
何か裏を勘繰るのは必然だろう?私を何か嵌めようと思っていない限りで考えうる動機なら予想はつく。
きっと私が働きすぎだから、休暇もかねてどこかに連れ出そうってな」
夏樹は計画をはじめから見破られていたことにばつの悪そうな顔をする。
そもそも夏樹としても万事うまくいくとは思ってはいなかったが、目的から動機まで見破られるとさすがに計画がずさんだったと言わざるを得ないだろう。
「ほんとに……LPさんには敵わねぇな。
やっぱり、要らない世話だったかな?」
「いや、私のことを考えて行動してくれたことがうれしいさ。
だがサプライズを行うのならば、もっと手堅く慎重に事を起こすべきだ。
これでも私は歴戦だぞ。敵の裏をかくなんてことは造作もないさ」
「そっか。なら今度はLPさんに一泡吹かせてやるから、楽しみにしといてくれよ」
「ああ、また楽しみにしているさ。
それにとにかく今日はこんなことになってしまってはいるが、ことが済んで時間があれば私も付き合おう。
君たちの『娯楽』というものを、私も見ておきたいのでね。
っと、……やはりか」
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