61: ◆/D3JAdPz6s[saga]
2016/04/17(日) 00:36:47.54 ID:WHcPEpPlo
ダゲキはそう呟いたきり、口を閉ざしてしまった。
何と返せばいいのか、ジュプトルも思いつかず黙っている。
62: ◆/D3JAdPz6s[saga]
2016/04/17(日) 00:38:52.20 ID:WHcPEpPlo
ジュプトル「おれも、『じ』、かける ように、なるかも」
ダゲキ「……『ほん』、じ、じぶんで よめるように、なるかな」
63: ◆/D3JAdPz6s[saga]
2016/04/17(日) 00:40:59.94 ID:WHcPEpPlo
ジュプトルは“びくり”と首を跳ね上げて、声のした方に曲げた。
思いがけず近くから、それも突如として聞こえてきたように感じた。
64: ◆/D3JAdPz6s[saga]
2016/04/17(日) 00:43:21.17 ID:WHcPEpPlo
ジュプトル(……さっきの、もう いないな)
さきほど視界をかすめた小さな『何か』は、とっくに姿を消している。
65: ◆/D3JAdPz6s[saga]
2016/04/17(日) 00:45:36.66 ID:WHcPEpPlo
ダゲキ「か……かべ?」
イーブイ「しろいの。おそと みえるの ところ!」
66: ◆/D3JAdPz6s[saga]
2016/04/17(日) 00:48:12.59 ID:WHcPEpPlo
ジュプトル「おこってない」
ジュプトル「けんか じゃないし」
67: ◆/D3JAdPz6s[saga]
2016/04/17(日) 00:51:58.00 ID:WHcPEpPlo
ジュプトルはこの汚れかたに馴染みがある。
このチョロネコが、最近どのような生活をしていたのか。
68: ◆/D3JAdPz6s[saga]
2016/04/17(日) 00:52:57.00 ID:WHcPEpPlo
共感を求めて見上げ――
ジュプトルはそのまま絶句した。
69: ◆/D3JAdPz6s[saga]
2016/04/17(日) 00:54:51.64 ID:WHcPEpPlo
夢を見た。
70: ◆/D3JAdPz6s[saga]
2016/04/17(日) 00:57:25.70 ID:WHcPEpPlo
ふと、視界の隅に気配を感じ取った。
ぼんやりと存在を感じる方へ、私は目を向ける。
71: ◆/D3JAdPz6s[saga]
2016/04/17(日) 00:59:26.57 ID:WHcPEpPlo
笑っているのは私だ。
ずっと聞こえていたのは、私の笑い声だったのだ。
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