62: ◆/D3JAdPz6s[saga]
2016/04/17(日) 00:38:52.20 ID:WHcPEpPlo
ジュプトル「おれも、『じ』、かける ように、なるかも」
ダゲキ「……『ほん』、じ、じぶんで よめるように、なるかな」
ジュプトル「おまえ、『てがみ』 かくんだろ」
ダゲキ「うん」
ジュプトル「おれも やろうかな」
できること、わかることが少しずつ増えていくのだ。
素晴らしいことに違いない。
とても素晴らしいことで、そこに疑問の余地はない。
できないより、できる方がいいに決まっている。
ダゲキ「すごいなあ」
ジュプトル「ニンゲン みたいだな」
ダゲキ「ほんとう だ」
疑問の余地がないはずのことを、彼はなぜ尋ねてくる。
きっと、彼が聞きたい返答は最初からひとつしかない。
もう付き合いが長いのだから、そんなことはわかる。
ジュプトル「……なあ」
腹の奥底でまどろむ、もうひとりの自分が不安を告げている。
一度は押し退けられた本能が、もう一度だけ警鐘を鳴らしている。
ダゲキ「なに?」
これはきっと、耳を傾けるべき声なのだろう。
自分でも、それはわかっている。
ジュプトル「あのさあ……」
????「あっ、にーちゃんたち!」
ジュプトル「!?」
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