38: ◆/D3JAdPz6s[saga]
2016/03/21(月) 11:43:00.32 ID:d1B0J0ZHo
ダゲキ「うーん……」
彼は、自分の身体の内側にある、どこか一点を探り当てようとしている。
39: ◆/D3JAdPz6s[saga]
2016/03/21(月) 11:44:09.36 ID:d1B0J0ZHo
ジュプトル「……」
ジュプトル「だいじょうぶなら、いいけど」
40: ◆/D3JAdPz6s[saga]
2016/03/21(月) 11:44:50.50 ID:d1B0J0ZHo
ぺたん、と地面に滑り落ち、ジュプトルは必死で呼吸を整えた。
月明かりを背後に受けて、ダゲキがこちらを覗き込んでいる。
41: ◆/D3JAdPz6s[saga]
2016/03/21(月) 11:46:42.60 ID:d1B0J0ZHo
とんでもないことを言ってしまったような気がした。
ジュプトル「だ、だって……あのニンゲン……」
42: ◆/D3JAdPz6s[saga]
2016/03/21(月) 11:47:52.37 ID:d1B0J0ZHo
ダゲキ「あのニンゲンたちは……きらいじゃない けど」
ダゲキ「ニンゲンと いるのは もう、いらない」
43: ◆/D3JAdPz6s[saga]
2016/03/21(月) 11:49:24.74 ID:d1B0J0ZHo
ジュプトルはおそるおそる目を開き、彼を盗み見た。
ダゲキは、またどこかを違うところを見ている。
44: ◆/D3JAdPz6s[saga]
2016/03/21(月) 11:50:22.61 ID:d1B0J0ZHo
ダゲキは、やや不満げに眉間に皺を寄せた。
顔に出るという一点を見ても、彼の場合は大きな違いだ。
45: ◆/D3JAdPz6s[saga]
2016/03/21(月) 11:51:11.81 ID:d1B0J0ZHo
少し背を丸め、ダゲキは照れくさそうに身じろぎした。
ジュプトル「まえ いた、ニンゲン?」
46: ◆/D3JAdPz6s[saga]
2016/03/21(月) 11:52:28.61 ID:d1B0J0ZHo
ジュプトル「へんなの」
ダゲキ「……」
47: ◆/D3JAdPz6s[saga]
2016/03/21(月) 11:54:16.51 ID:d1B0J0ZHo
ダゲキ「うん?」
目論見どおり、ダゲキは『こちら』を向いた。
48: ◆/D3JAdPz6s[saga]
2016/03/21(月) 11:55:32.39 ID:d1B0J0ZHo
彼は深い溜め息をつき、こめかみのあたりをこすっている。
呆れられているらしいことだけは、いやというほどわかった。
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