43: ◆/D3JAdPz6s[saga]
2016/03/21(月) 11:49:24.74 ID:d1B0J0ZHo
ジュプトルはおそるおそる目を開き、彼を盗み見た。
ダゲキは、またどこかを違うところを見ている。
ほっとしたようで、少し残念だ。
ダゲキ「ぼく を、たすけたよ」
ジュプトル「え」
ダゲキ「きみは、ぼくを たすけて くれたよ」
ジュプトル「で、でも、おれ なにも してない」
ジュプトル「ぜんぶ ミュウツーが やった」
ジュプトル「ニンゲンと、はなし したのも、おれじゃない」
ジュプトル「おれは……みつけた だけ……」
ダゲキ「ちがう」
少しだけ、語気が強くなったような気がする。
ダゲキ「ともだち、って いった」
ジュプトルは小さく呻く。
きつく目を閉じる。
ジュプトル「そ、それが なんだよ」
ジュプトル「おれは」
ダゲキ「ぼくは、すごく うれしかった」
ジュプトルは、彼の返事にぎょっとして目を大きく開いた。
また首を捻って見上げると、ダゲキが口元を歪めてこちらを見ている。
そんな彼と目が合った。
ジュプトル「おまえ……すごい、かわった」
ダゲキ「……どこが?」
ジュプトル「うれしい とか、……いわなかった」
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