369:名無しNIPPER
2023/03/14(火) 23:07:44.76 ID:FwgsQAaB0
はい
370: ◆/D3JAdPz6s[sage saga]
2023/08/01(火) 23:21:34.91 ID:9Ps6NfVqo
かすかな足音、ページを捲る音、筆記用具の摩擦音。
本を探す人の声、答える職員の声。
371: ◆/D3JAdPz6s[sage saga]
2023/08/01(火) 23:25:08.86 ID:9Ps6NfVqo
アロエ(根こそぎ持ってってる奴がいる、ってことか)
アロエ(システム上は貸し出しになってない本も結構あるから、まだ館内にいる?)
372: ◆/D3JAdPz6s[sage saga]
2023/08/01(火) 23:28:22.90 ID:9Ps6NfVqo
不意に背後から声をかけられた。
首を回すと、キダチが返却図書を何冊か抱えて立っている。
373: ◆/D3JAdPz6s[sage saga]
2023/08/01(火) 23:30:48.82 ID:9Ps6NfVqo
――キミは尻尾があるみたいだから
374: ◆/D3JAdPz6s[sage saga]
2023/08/01(火) 23:33:13.57 ID:9Ps6NfVqo
ふと、館内のどこかで、雑音に紛れて声が聞こえることに気づいた。
それも独り言ではない。
375: ◆/D3JAdPz6s[sage saga]
2023/08/01(火) 23:35:45.25 ID:9Ps6NfVqo
もう片方は旅行者か何かだろうか。
キャリーカートをそばに置き、相手の肩と机の上の何かに手を伸ばしている。
376: ◆/D3JAdPz6s[sage saga]
2023/08/01(火) 23:38:41.86 ID:9Ps6NfVqo
アロエもまた、なぜか若者の方にも見覚えがあった。
にわかには思い出せないが、たしかにどこかで見た顔だと思う。
377: ◆/D3JAdPz6s[sage saga]
2023/08/01(火) 23:42:04.28 ID:9Ps6NfVqo
アロエ(……まさか、あの子のことを)
頭が凄まじい速度で回転し始めた。
378: ◆/D3JAdPz6s[sage saga]
2023/08/01(火) 23:43:43.23 ID:9Ps6NfVqo
禿頭の男「ということは、あんたがここのジムリーダーか」
アロエ「……え? ああ、そういうことだね」
379: ◆/D3JAdPz6s[sage saga]
2023/08/01(火) 23:45:10.25 ID:9Ps6NfVqo
レンジャーは何か言いたげに口を開こうとした。
それを手で遮り、アロエはレンジャーを睨みつける。
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