377: ◆/D3JAdPz6s[sage saga]
2023/08/01(火) 23:42:04.28 ID:9Ps6NfVqo
アロエ(……まさか、あの子のことを)
頭が凄まじい速度で回転し始めた。
思い当たる記憶が一瞬にして眼前に甦る。
アロエ(そういえばたしか、あの子も自分で……ヤグルマの森に棲んでる、って)
アロエ(ヤグルマ……あ、この子)
まさしく、この青年を見たことがあった。
もっとも、見覚えがあったのは暗いオレンジ色の制服姿だったが。
レンジャーのユニフォームに身を包み、会議に出席していた。
アロエ(でも……あの子をどこで知ったっていうんだ)
アロエ(森で?)
アロエ(たしかに、それが順当だけど)
アロエ(あの子が存在を知られるような真似をそうそうするとも思えないし)
アロエ(それに……)
レンジャー「ごっ、ごめんなさい、アロエさん」
禿頭の男「アロエ? あんたが?」
禿頭の男は、青年の肩に置いていた手で自分の髭を撫でた。
もう一方の手はぬかりなくノートを掴んでいる。
469Res/395.47 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20