女神
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231:名無しNIPPER[saga]
2016/05/06(金) 22:37:25.31 ID:my8qAWPQo

 自宅に戻った僕は、自分を捉えて離さない甘い感傷や将来へのはかない希望のような僕
の心を乱す要素を自分の心の中から排除して、なるべく冷静に今後取るべき手段を考え始
めた。

以下略 AAS



232:名無しNIPPER[saga]
2016/05/06(金) 22:37:55.84 ID:my8qAWPQo

 麻衣が示してくれた好意に有頂天になっていた僕は、麻衣を助けている自分自身に生じ
るかもしれないリスクについてはこれまであまり考えてこなかった。でも一度それに気が
つくと、今まで冷静に優を破滅させる手段について考察していた自分が、いかに考えが甘
かったか理解できるようになった。これまで麻衣の甘い好意の片鱗に夢中になっていただ
以下略 AAS



233:名無しNIPPER[saga]
2016/05/06(金) 22:38:43.77 ID:my8qAWPQo

 僕はそれに対して何も言い訳できなかった。本当は遠山さんなんて好きじゃなかった。
優と池山君の関係を知りたいために、僕は遠山さんに告白する演技をしたのだ。でもそれ
を告白すれば僕はもっと最低の人間として認識されてしまう。そして、どんなに否定しよ
うが僕が麻衣に惹かれてしまったことも事実なのだった。
以下略 AAS



234:名無しNIPPER[saga]
2016/05/06(金) 22:39:13.88 ID:my8qAWPQo

 いったいこの子は何を言おうとしているのだろう。そして何が目的で僕をかばっている
のだろう。僕は混乱していた。

「先輩があたしのことを好きだとしても、それはお姉ちゃんとは関係ない先輩の純粋な気
以下略 AAS



235:名無しNIPPER[saga]
2016/05/06(金) 22:42:31.29 ID:my8qAWPQo
 その日の昼休み、僕はこれでさっきから何度目かわからなくなっていたけど、朝の出来
事を思い返してそのことの持つ意味を考えていた。朝の校門の前で、どうして麻衣はあそ
こまで僕に肩入れしたのか。副会長と僕のトラブルなんか彼女には全くかかわりのない話
だった。麻衣はきっと、浅井君のことは生徒会副会長として知っていただけで、面識すら
なかったはずだ。副会長が僕が生徒会室に顔を出さないことで責めていた言葉を聞いて、
以下略 AAS



236:名無しNIPPER[saga]
2016/05/06(金) 22:49:24.49 ID:my8qAWPQo

 あまり食欲はないけど午後の授業中にお腹が鳴ったりすると恥かしい。僕は購買で余り
物のパンでも買うことにして席から立ち上がった時、教室のドアから誰かを探しているよ
うに室内を覗き込んでいる下級生の姿に気がついた。

以下略 AAS



237:名無しNIPPER[saga]
2016/05/06(金) 22:49:53.79 ID:my8qAWPQo

「正直、ネットを見るだけならどんなのでもいいよ。普通に量販店で売っている安いノー
トとかでも十分でしょ」

「それがよくわかんないから聞いてるのに」
以下略 AAS



238:名無しNIPPER[saga]
2016/05/06(金) 22:50:22.51 ID:my8qAWPQo

 その夜、僕はうちの部の副部長が密かに開設し管理人をしている裏サイトを覗いてみた。
そのサイトはくだらない校内の噂や、どうでもいい悪口で盛り上がっている低レベルの掲
示板だと僕は断定していたから、このサイトを見るのは久しぶりだった。

以下略 AAS



239:名無しNIPPER[saga]
2016/05/06(金) 22:51:02.27 ID:my8qAWPQo

 典型的なリア充の麻衣を守ってあげるのは普通なら僕なんかに割り振られる役目ではな
かった。でも、優と池山君や遠山さんと広橋君の複雑な愛憎関係に巻き込まれている麻衣
は多分、今ではこんな情けない僕しか頼る相手がいなかったのだ。

以下略 AAS



240:名無しNIPPER[saga]
2016/05/06(金) 22:51:55.62 ID:my8qAWPQo

 麻衣は僕の腕の中から抜け出して、身体を真っ直ぐにして僕の方を見た。

「お兄ちゃんの相手が二見さん以外の人なら誰でもいい。でも裸で縛られてる姿を誰にで
も見せるような二見さんがお兄ちゃんの彼女なのは許せない」
以下略 AAS



241:名無しNIPPER[saga]
2016/05/06(金) 22:52:24.99 ID:my8qAWPQo

 その夜、麻衣にキスされた興奮と、もう引き返せないところまで踏み込んでしまったと
いうストレスとが僕の中でごちゃごちゃに交じり合っていて、僕にはその感情を制御する
ことができず結局捨てアドの作成すら手がつかない有様だった。

以下略 AAS



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