198:名無しのパー速民[sage saga]
2019/05/06(月) 01:57:47.93 ID:JqGEkMs70
>>197
【朔夜が席に付いても、なんら異変は起こらないだろう。ただ朔夜がもし、姿見の方を向いたならば】
【その鏡の中でだけ、白骨死体のある席にあの少年が居て、嬉しそうに朔夜へ笑いかけるのが見えたはずである】
【飲み食いを行っても体に異常はない。――黄泉路に囚われるなんてこともなく。ただ、甘さとほろ苦さが口腔を満たすだろうか】
199:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(不明なsoftbank)
2019/05/06(月) 02:01:22.92 ID:2duC5ev70
>>198
//お疲れ様でした。お付き合いいただきありがとうございましたー!
200: ◆KP.vGoiAyM[sage]
2019/05/07(火) 02:16:05.19 ID:SUNGDIGM0
>>193
あんなぁ…お前は本当に…
【頭を抱え、自分の髪を掻きながらなんとも残念そうに彼は言う】
201: ◆zlCN2ONzFo
2019/05/09(木) 21:47:55.96 ID:H4FTfFYv0
>>174
「安堵するがいい、本当さ」
「君は、いや、我々はそう成れる」
「……そして、世界が、我々の実力の前に平伏するだろう」
202: ◆Kh0dBGYsiPBw[sage saga]
2019/05/10(金) 00:15:57.81 ID:EaKy239Z0
>>201
【ふ、と笑みを浮かべた道賢。善弥は安心したような表情を浮かべて微笑んで】
203: ◆zlCN2ONzFo
2019/05/10(金) 01:14:54.30 ID:yOZJg/io0
>>202
「では、部屋に……我が妻よ、愛しい人よ」
「始めようか、我らが国盗りを」
204:名無しのパー速民[sage saga]
2019/05/14(火) 20:50:11.91 ID:lHlXGZ4e0
【――青空の向こう側の向こう側までも晴れ渡ったある日のことだった、あるいは何もかもが皮肉のように世界が煌めくのは、初夏に浮かれる日差しの作用にほかならず】
【なれば澄み渡る青空も真っ白に浮かぶ雲も、――――ほんの少し人間のための道を外れる、たったそれだけのことで見えなくなるのだから、ずいぶんと世界は簡単なものだった】
【だからきっと世界だってこんなにも簡単に滅ぼせてしまうのに違いなかった。だって見上げる空はもう色濃く茂る葉っぱの影の色、からりと爽やかな気候すら、気づけばじっとりと纏わる湿度にすり替えられて】
【――――そこは櫻のごくありふれた田舎町の一つだった。観光地めいた場所など一つもなく、外から人の来ることすらほとんどないような場所は、それでも、ごく立派な川の、その傍らにあり】
205: ◆S6ROLCWdjI[sage saga]
2019/05/14(火) 21:21:07.26 ID:cDuJcACk0
>>204
【――登っているうちに辺りは暗くなり始めていた。だのに足音が聞こえていた、がさ、がさり】
【今更会えるなどとは思っていなかったけど。いなかったけれど、どうしたって、願ってしまうから】
206:名無しのパー速民[sage saga]
2019/05/14(火) 21:41:15.50 ID:lHlXGZ4e0
>>205
【けれどその"神聖"は、決して彼女を拒みやしないのだろう。それが如何様な理由であるのかは知れなかった。――誰も真実を述べる者がいないのだから、仕方がないとはいえ】
【だってもはやこの山に神様などというものは居やしないのだ。そんな神様は滅んでしまって久しいのだ。だから、今ここに満ちる神聖はただの残り香、誰も踏み入らぬからこそ、残るだけのもの】
【なればいつか薄れてしまうのかもしれなかった。けれど、それはだいぶ未来の出来事のようにも思えた、だって、町の人はあんなにも今でもこの山に入ると呪われてしまうと信じている】
207: ◆S6ROLCWdjI[sage saga]
2019/05/14(火) 22:00:23.50 ID:cDuJcACk0
>>206
【しばらくはじいっと音を聞いていた。それが地面からする音だとわかったなら、まつげを斜め下に落とし】
【見やる、蛇――であれば「彼女」の一部であるか、あるいは使い魔であるのかと認識した】
【そういえば一番最初の邂逅のときだって、「彼女」は大量の蛇を連れていた。こういった色の子ではなかったけど】
208:名無しのパー速民[sage saga]
2019/05/14(火) 22:19:53.61 ID:lHlXGZ4e0
>>207
【漏れる言ノ葉の音律に、蛇の一匹がぴくりと顔を上げた。――そうしたらすぐ傍らで同じくすりすりと這っているやつに何か話しかけるみたいに、ずりずりって近づいて行って、疎ましがられている】
【ずいぶんと仲のいい蛇たちの様子、だけれども、蛇ってそんなに仲良くやっていくたぐいの生き物だったかしら。――きっと違うのなら、これは、何か夢まほろばにも似て奇妙な現象、生物学者が喚いても観測したい光景】
【それだけで何か神様の思し召しなのかもしれないなんて言いすぎるのかもしれないけれど、――やがてあなたは薄霧の向こう側に、林立する木々とも、地面を這う蛇とも、まったく異なったシルエットを見つけるのだろう。――人の形をして見えたから】
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