【枯れても走ることを】能力者スレ【命と呼べ】
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193:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(中部地方)[sage saga]
2019/05/06(月) 00:02:50.52 ID:70AwD7qX0
前々>>726-727(ロッソ)
>>46(カニバディール)

【長い、長い話だった。これまで起きてきた出来事をさらに濃く煮詰めたような、小難しく仄昏いストーリー】
【だが完全な暗闇ではない。灯火は確かにあった。少なくともロッソがいた未来では】
【ロッソは生き、自分も逃げ延び──或いは生き延び。ジルベールの事は気がかりではあったが】
【今は彼のことを気にしている場合じゃあなかった。──未来は、観測出来ないのだから】


…………あぁ、当たり前さカール
円卓の連中なんて、あたしの方が“切って”やったに決まってやがる

それに、よぉ────くくっ!
辛気臭ぇ時代に辛気臭ぇ音楽聞いてやがるんなら、どの時代のあたしだって文句言うだろうぜぇ?
そん時のゾーイにちょいと耳打ちしてやりてぇくらいだぜ
「あんま無理して合わせなくったっていいんだぜ?」って、よぉ


【長い、長い話だった。だが肝心なことはたった一言だった。ノー・パラドクス】
【そうだ。言われてみてはっとする。今までだってそうだった】
【どんな荒唐無稽なことが起きたって、この世界では“それが現実”なのだ】
【いくら理屈を捏ねくりまわし、足りない頭をフル回転させたところで──現実は目の前にある】

【ぎゃは、とミラは笑った。そうだ、今までなんだって苦手分野に足を突っ込んでいたんだろうか】
【頭を働かせることは自分の本分じゃあない。いつだってそうだ。感情のままに怒鳴って、喚いて】
【ムカつくから殴る、腹がたつから引っ叩く──笑いたい時に笑えないのなら、生きている意味なんてない】


あんたはいっつも、大事なことを言ってくれるぜ──“ロッソ”
危うく連中の…………円卓だとか黒幕だとかの得意分野にノせられちまうところだった
ここんとこ頭でっかちな連中とばっかりツラ付き合わせていたせいかな……ぎゃっは!ほんっと、あたしらしくねぇよなぁ!!

…………悪かったな。ベータだなんて言っちまって、よぉ
あんたは最初っからロッソで、それ以外の何でもなかったっつぅ話なワケだ


【「それにしたって」──笑いながらカニバディールを見る】


異能屍たぁ、あんたも出世したもんだなぁ!

…………戦争が始まってすぐにあんたは姿を消したらしいが──あんたは簡単には死なねぇさ
円卓のくだらねぇ<ガーデン>だとか<ファーマー>だとかをぶっ潰そうと企んでいたに違えねぇぜ
利用されるだけされて、名前を好き勝手使われて黙ってやがるようなお人好しじゃあねぇもんな、あんたはよぉ


【慰めでもなんでもなく、本心からそう思っていることは伝わるだろうか】
【触腕が8本も9本もあるクセに、ミラはその手のことには不器用だ。だからこそ】
【真っ直ぐストレートに彼を見る彼女の視線が、この言葉が彼の未来での無事を信じているが故だと語っていた】

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