561: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/03(火) 12:39:20.03 ID:Sh64zN700
果林「世界を救う方法があるんでしょ……? それを言っていいのかわからないって、どういうこと……?」
璃奈「そ、それは……。……でも、今この場では……教えていいことか……私だけじゃ判断しかねる……」
562: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/03(火) 12:39:52.44 ID:Sh64zN700
「──だからそれじゃ、根本的な解決にならないって言ってんでしょ!?」
応接室から、愛が荒げた声を聞く機会もだんだんと増えていった。恐らく、政府の役人と今後の方針で揉めているのだろう。
563: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/03(火) 12:42:33.94 ID:Sh64zN700
果林「愛……」
彼方「文献って?」
564: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/03(火) 12:43:18.50 ID:Sh64zN700
愛「んっとね……最初はアタシもそうお願いしたんだけど、拒否されちゃってさ」
果林「拒否……? どうして……?」
565: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/03(火) 12:44:48.06 ID:Sh64zN700
愛は消え入るような声で、
愛「……りなりー…………いなく……なっちゃった…………」
566: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/03(火) 12:46:31.68 ID:Sh64zN700
果林「彼方!! ドックを守って!! 消火も!!」
彼方「わ、わかった!! バイウールー! パールル!」
「──メェ〜〜〜〜」「──パルル」
567: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/03(火) 12:47:07.78 ID:Sh64zN700
私たちは……力を合わせて世界のために戦っていたはずなのに……。
気付いたら……愛も……璃奈ちゃんも……いなくなってしまった。
568: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/03(火) 12:52:18.19 ID:Sh64zN700
私を置いて……行ってしまったのだった……。
569: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/03(火) 12:53:01.28 ID:Sh64zN700
躊躇している暇はない。
そう思ったけど──
570: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/03(火) 12:54:09.62 ID:Sh64zN700
果林「彼方……!!」
私は離発着ドックへと走り出した。
791Res/1707.57 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20