565: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/03(火) 12:44:48.06 ID:Sh64zN700
愛は消え入るような声で、
愛「……りなりー…………いなく……なっちゃった…………」
そう、言ったのだった。
👠 👠 👠
彼方「…………どうして……」
果林「…………」
彼方「…………どうして……璃奈ちゃんが……」
愛が帰ってきて、半日ほどが経過した。
愛があまりに憔悴しきっていて、とてもじゃないけど話が聞けない状態だったため、詳しいことはまだわかっていないけど……調査中に事故でウルトラスペースシップが半壊し、その際に璃奈ちゃんが亡くなったという見方が強かった。
果林「…………まだ…………奪うの…………?」
私は唇を噛んだ。
そのときだった──急に研究所内にアラートが鳴りだした。
彼方「な、なに……!?」
──『離発着ドックにて緊急事態発生。緊急事態発生。』──
果林「彼方……! 行くわよ……!」
彼方「う、うん……!」
私たちはとにかく、離発着ドックへ走る。
👠 👠 👠
──たどり着いた離発着ドックでは、
愛「──あぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!」
「リシャーーーーンッ!!!!!!」
愛が、ドックを破壊していた。
彼方「あ、愛ちゃん……!?」
果林「愛っ!? 何やってるの!?」
愛「りなりーを……っ!!! りなりーを返せぇぇぇぇぇっ!!!!!」
「リシャァァァァンッ!!!!!」
愛が大暴れしていて、他の職員はとてもじゃないけど、近付けない。
でも、このまま放っておいたら離発着ドックが使い物にならなくなる……!
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