292: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/11(金) 16:11:45.65 ID:xkYIlSIn0
ポケモンセンターの外から、大きな声が聞こえてきた。
かすみ「? なんですか?」
293: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/11(金) 16:12:50.47 ID:xkYIlSIn0
💧 💧 💧
294: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/11(金) 16:13:39.87 ID:xkYIlSIn0
それこそ、今までに数え切れないほどのスボミーを見たと思う。
彼らは私の足音を聞くだけで、花や草木にすぐに隠れてしまうくらい臆病だった。
295: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/11(金) 16:14:45.87 ID:xkYIlSIn0
「か、身体が痺れ……」
「う、動けな……」
296: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/11(金) 16:15:44.70 ID:xkYIlSIn0
ロトムは不機嫌そうに言う。今まで協力的な姿勢を見せていなかったので、こうして手を貸してくれたのは意外ではあったものの……彼にも何か思うところがあったのかもしれない。
周囲から大人たちが逃げ出す中、網を覆いかぶせられたスボミーは──
297: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/11(金) 16:16:44.43 ID:xkYIlSIn0
怒り心頭な様子で、頭の蕾を開こうとするスボミー。
でも、そんなスボミーの背後で、
298: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/11(金) 16:17:17.48 ID:xkYIlSIn0
しずく「…………」
「スボッ…」
299: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/11(金) 16:18:09.80 ID:xkYIlSIn0
「加えて…元から少し気性が荒い性格みたいロト」
しずく「まあ、それは……そうかもしれませんね」
300: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/11(金) 16:19:10.88 ID:xkYIlSIn0
それが例え周りと違っても。
しずく「周りのスボミーには、貴方の勇敢さは恐ろしいモノに映ったのかもしれません。でも、私はそうは思いません」
301: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/11(金) 16:20:23.76 ID:xkYIlSIn0
しずく「あのね、怒るのって実はすっごく難しいことなんだよ?」
「スボ…?」
しずく「私ね、怒りの演技って苦手なんだ。喜怒哀楽の中で……一番苦手かもしれない。でも、きっと怒りって人にとっても、ポケモンにとっても、大事な感情の一つだと思うんだ」
302: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/11(金) 16:21:38.64 ID:xkYIlSIn0
しずく「もう森には帰れないかもしれないけど……これからは私の傍に居ればいい」
かすみ「良かったね、スボミー。しず子なら優しいから安心していいよ。かすみんが保証してあげる」
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