298: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/11(金) 16:17:17.48 ID:xkYIlSIn0
しずく「…………」
「スボッ…」
しずく「いいよ、それで貴方の怒りが収まるなら」
「スボ…」
しずく「怒りって、簡単には落ち着かないもんね。大丈夫、貴方の怒りも受け止めてあげるから。落ち着いたら、貴方の気持ちを私に教えてくれないかな?」
スボミーはしばらく、開いた蕾の先を私に向けたまま、固まっていたけど、
「ス、スボ…」
結局花粉と飛ばすことなく──パタンと自分の蕾を閉じたのだった。
しずく「やっぱり、話せばわかってくれると思ってました」
「無茶するロトね」
ふわりとロトムが私とスボミーのすぐ傍まで下りてくる。
「それで、なんでこんなことしたロト?」
「…スボ、スボボ…スボ、スボ」
「…ふむふむ、ふむ、ロト」
しずく「……あ、そっか。ロトムはポケモンだから、言葉がわかるんですね……」
普段うるさいくらいに人の言葉を喋るから忘れかけていたけど……通訳が可能だということに気付く。
しばらく、ふむふむと話を聞いていたロトムだったけど、
「なるほどロトね……」
しずく「なんて言っているんですか?」
「…このスボミーは他のスボミーに比べて生まれつき体が大きかったらしいロト」
しずく「うん」
言われてみれば、少し大きめのサイズかもしれないかな……?
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