22: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2022/04/24(日) 05:10:48.76 ID:bGZxlAIa0
その子は――まゆは、まゆは……俺にとって、奇跡なんです。
俺なんかには、もったいない子なんです。
いつか、誰もがまゆに相応しいと思う男と結ばれるまで、俺が守らなきゃいけなかったんです。
それを――オマエなんかが! オマエごときが!!
23: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2022/04/24(日) 05:11:43.16 ID:bGZxlAIa0
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24: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2022/04/24(日) 05:13:23.83 ID:bGZxlAIa0
喉を逆流する熱い感触がして、慌ててトイレへと走る。
「うおっ……お……おえっ」
吐しゃ物と一緒に、涙が流れてくる。
25: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2022/04/24(日) 05:14:06.29 ID:bGZxlAIa0
「……プロデューサーさん」
「……え?」
聞き慣れた、暖かくて柔らかい声がする。優しい温もりに体が包まれる。
26: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2022/04/24(日) 05:14:50.74 ID:bGZxlAIa0
「…………わかりました」
まゆは俺の言葉から、もうどうしようも無い事を察したように目を大きく見開く。
そして驚く事を口にした。
27: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2022/04/24(日) 05:15:44.76 ID:bGZxlAIa0
良いのか、本当に良いのか?
夢の中とはいえまゆに手を出して――本当に良いのか?
唾を飲み込む。鼓動が激しくなる。抱け、抱け、抱けと、まゆに対してずっと抑え込んでいた雄が暴れ出す。
28: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2022/04/24(日) 05:17:00.58 ID:bGZxlAIa0
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29: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2022/04/24(日) 05:17:57.76 ID:bGZxlAIa0
暑苦しくてパンツを脱いでいた夜はある。アレは確か熱帯夜なのに小窓を開けただけでクーラーをつけなかった時だ。しかしその時のパンツは、グシャグシャの状態でベッドの横に落ちていた。こんな風に丁寧に折り畳まれてはいなかった。
恐るおそるベッドから降りる。毛布に隠されていないから、もうハッキリした。俺は全裸だった。
自宅の一人暮らしとはいえ、この未知なる状況で全裸という装備に不安を覚え、抜き足差し足でパンツに近づく。パンツは本当に丁寧に折り畳まれていた。俺はこんな風には畳まない。
30: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2022/04/24(日) 05:18:56.71 ID:bGZxlAIa0
「……どうして?」
「……? どうしたんですか、プロデューサーさん?」
小首をかしげながらまゆが近づく。その足取りが普段と違った。
31: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2022/04/24(日) 05:19:55.37 ID:bGZxlAIa0
最後まで読んでいただきありがとうございました。
遅くなってしまいましたが3月ノワールフェスご理解奉納SSになります。
4月のノワールでランランが来た時は「ランランが来るって知ってたら幸子で回さなかった! 天井まで回して二人一緒にお迎えした!」と嘆き悲しみました。
いや、50%ぐらいの確率で4月のノワールはランランだろうなとは思っていたんですけど、月初めの限定ガシャの可能性もあったもので。
32: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2022/04/24(日) 05:23:37.99 ID:bGZxlAIa0
これまでのおきてがみ(黒歴史)デース!
【モバマスSS】凛「プロデューサーにセクハラしたい」
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