ダンテ「学園都市か」前時代史(仮)
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252:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 13:13:45.02 ID:XVB8s0iW0

2 運命

きっかけは、支援兵団の在籍三年目に
スパーダが再び精神解析を受けたことだった。
以下略 AAS



253:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 13:14:26.64 ID:XVB8s0iW0

そんな日々を重ねるうちに、
スパーダの内側にて好奇心ではない別の感情が芽生えはじめた。

エヴァの仕草や、会話に垣間見える生来の優しさ、
以下略 AAS



254:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 13:14:58.07 ID:XVB8s0iW0

彼女はしばしば思うようになった。
自分もいつか、彼が語る「物語」に現れるのだろうか、と。
彼の純粋にして善良な語り口で自分も描かれる、
そう思うと嬉しくてたまらなかった。
以下略 AAS



255:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 13:15:25.94 ID:XVB8s0iW0

二人の身分や立場はともかく、
間に紡がれた関係自体は人間世界ではありふれた、
何の変哲もない恋物語だった。

以下略 AAS



256:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 13:15:57.84 ID:XVB8s0iW0

3 選択

現実問題として、近いうちに魔帝は必ず侵略を開始する。
以前ならば、スパーダはそれに呼応して人間界を攻撃するつもりであった。
以下略 AAS



257:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 13:16:25.50 ID:XVB8s0iW0

とはいえ、反対に人間側について魔帝陣営と戦う、
という選択肢にも大きな抵抗感があった。

彼は人間に惹かれ慈しむようになったが、
以下略 AAS



258:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 13:16:58.20 ID:XVB8s0iW0

彼が支援兵団に在籍して九年目のある日、
ヴィグリッド内が俄にざわめくこととなった。

かの長らく行方知れずだった「侵犯者スパーダ」、
以下略 AAS



259:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 13:18:47.15 ID:XVB8s0iW0

これはまさに、スパーダの現状を大きく崩す一手だった。

ひとたび手がかりを得たら、
賢者と魔女はその技術を駆使して必ずスパーダに辿りつく。
以下略 AAS



260:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 13:19:13.36 ID:XVB8s0iW0

選択を迫られたスパーダの思考は、
魔帝がまったく予期していなかった方向へと進んだ。

この状況に陥った際、彼が真っ先に抱いたのは
以下略 AAS



261:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 13:19:40.86 ID:XVB8s0iW0

ただ幸い、状況を精査してみると、
友人もエヴァもみな危険はなさそうだった。
やはり賢者・魔女当局からの嫌疑は免れないものの、
世界の目による精神解析によって
以下略 AAS



262:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 13:20:17.95 ID:XVB8s0iW0

しかし今や、そのような甘さは断たなければならなかった。

魔帝の「伝言」は甘えていたスパーダを叩き起こし、
とことん悪辣にして冷酷な現実を突きつけてきた。
以下略 AAS



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