260:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 13:19:13.36 ID:XVB8s0iW0
選択を迫られたスパーダの思考は、
魔帝がまったく予期していなかった方向へと進んだ。
この状況に陥った際、彼が真っ先に抱いたのは
「人間か悪魔か」などという自己の問題ではなく、
ひたすらな周囲への心配だった。
「スパーダ」の正体が発覚してしまえば、
付き合いのあった人間たちを巻きこんでしまうのでは。
エヴァや友人たちは賢者・魔女の当局から反逆などを疑われ、
厳しい措置をとられてしまうのでは。
そんな危惧がスパーダの意識を支配したのである。
それまで彼を苦悩させていた「どの陣営につくか」という問題を
脇に退けてしまうほどに強く。
313Res/336.05 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20