207:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 12:46:10.40 ID:XVB8s0iW0
『創造』を機能不全にしうる力は、
これまでに二つ知られていた。
エーシル=ロキの『無』、そして竜王の『混淆』である。
208:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 12:46:39.47 ID:XVB8s0iW0
しかしこの問題は、不意に解決されることとなった。
魔女が有するOMNE、「闇の左目」から突如、そのOMNEの根源部分に関係する情報が
「零れ落ちてきた」のである。
209:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 12:47:09.84 ID:XVB8s0iW0
ちなみに、この「世界の目」から突如こぼれてきた『時の記憶』の情報。
これはエーシルの記憶が目の中に残っており、
それが今回になって発見されたものだと判断された。
210:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 12:47:40.52 ID:XVB8s0iW0
7 ロキの決断
隠遁していたロキは長年、
虚無の深部から人間界を見守ってきたが、
211:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 12:48:08.74 ID:XVB8s0iW0
そもそもジュベレウス、クイーンシバ、
そしてもっとも強大なるエーシルすらも、
原初OMNEからは『創造』の力を引き継げなかった。
212:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 12:48:36.21 ID:XVB8s0iW0
そうしてひとたび物語が確定すれば、
並居る強者も上位者もただの通過点でしかなかった。
現在は魔界内に限定されている魔帝の「幸運」が、
213:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 12:49:11.02 ID:XVB8s0iW0
この恐るべき未来を回避する手段はただ一つ、
ここで魔帝を挫くのみ。
そしてロキには一つだけ、確実に勝利できる手段があった。
214:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 12:49:53.15 ID:XVB8s0iW0
ロプトという思念は、かつてのエーシルのうち
「人間に自我を与えることを拒否した部分」が核になった存在である。
それゆえ潜在的には魔帝と同様、人間にとって最大級の脅威であり、
人間に自我を与えたロキにとっての宿敵でもある。
215:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 12:50:27.79 ID:XVB8s0iW0
ロキが勝利するには、かの決戦まで『無』を秘匿するしか方法がなかった。
それゆえ魔帝への『無』使用は困難であり、
彼は別の方法をとらねばならなかった。
216:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 12:51:16.58 ID:XVB8s0iW0
ただし、ロキも未来の全てを掌握できたわけではなかった。
「『無』を使わずに魔帝を倒す」未来につながる、
とはいえ確実にそこに至るわけではなかった。
217:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 12:52:02.09 ID:XVB8s0iW0
8 魔女と刺客
魔女と賢者は切り札となりうる知識を獲得したが、
状況は切迫していた。
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