ダンテ「学園都市か」前時代史(仮)
1- 20
217:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 12:52:02.09 ID:XVB8s0iW0

8 魔女と刺客

魔女と賢者は切り札となりうる知識を獲得したが、
状況は切迫していた。

ちょうどこの時期、魔帝が「現れぬロキ」に痺れを切らして
ついに人界侵略に向けて本格的な準備をはじめたからである。
魔帝軍の召集がはじまった、
その情報を魔女は契約相手の悪魔を通して掴み、
また天界や賢者もそれぞれの情報網で事態を把握し、
より尽力して備えを固めていった。

くわえて竜王事件以来、
魔女は賢者との知識共有を禁じていたが、
この時期ばかりはそれも一時的に解禁された。

さらに禁止されていた魔神との交流も復活、
一時的に在りし日の関係に戻ったことで共同研究が大幅に進展し、
数々の成果がもたらされることとなった。

中でも目覚しい成果は、
賢者たちによる、不可能に思われていたジュベレウス召喚術の完成である。
『時の記憶』の理論を組み込むことで、過去から完全状態のジュベレウスを
ごく短時間ながら召喚することが可能となったのである。
またこれを魔女のクイーンシバ召喚術と融合させることで、
もっとも強力なはずの『原初のOMNE』をも擬似的に構築することが理論上可能であり、
これも完成が急がれた。

そして最大の課題であった『創造』への対応手段もついに目処がたった。
実験的な式が完成し、試験において
『時の記憶』の限定的な再現を成功させたのである。

これをより強化・安定化すれば、
『創造』の時間をも支配して機能停止に陥れることも可能。
いよいよこの切り札の実用化にむけて、魔女と賢者はあらゆる才を投じて
開発を加速させていった。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
313Res/336.05 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice