33:名無しNIPPER
2021/11/27(土) 21:54:18.14 ID:u50g9+A20
「とても……面白い物語でした。テンポが良くて、あの曲も素敵です」
「でしょ。モダンって言葉がぴったりな映画なの。主人公の二人も――この二人とも、名優でね――すごく素敵だし。どんな展開になるのか、初めて観たときはドキドキしちゃった」
34:名無しNIPPER
2021/11/27(土) 21:55:29.32 ID:u50g9+A20
原作の方は私も存在自体は知っていたが、手が出せてはいなかった。
「……よろしければ、お貸ししましょうか?」
35:名無しNIPPER
2021/11/27(土) 21:56:50.27 ID:u50g9+A20
それから、その合図は私たちの秘密のあいさつになった。
36:名無しNIPPER
2021/11/27(土) 21:58:29.29 ID:u50g9+A20
そして、文香と私がテレビの収録を行う日になった。
37:名無しNIPPER
2021/11/27(土) 22:01:14.91 ID:u50g9+A20
その日、事務所についたのは、いつもより遅い時間だった。
38:名無しNIPPER
2021/11/27(土) 22:02:47.03 ID:u50g9+A20
部屋をノックしてから、覗き込む。
「プロデューサー?」
39:名無しNIPPER
2021/11/27(土) 22:04:17.03 ID:u50g9+A20
「……なにか質問は?」
40:名無しNIPPER
2021/11/27(土) 22:06:18.14 ID:u50g9+A20
「その言葉には、語弊を感じるな。奏だって出番はある。そうでしょ、奏」
「……ええ、そうね」
41:名無しNIPPER
2021/11/27(土) 22:07:49.94 ID:u50g9+A20
すぐに言葉を継ぐことはできなかった。自分の中に巻き起こっている感情を抑えるのに必死だった。
42:名無しNIPPER
2021/11/27(土) 22:09:03.77 ID:u50g9+A20
言葉を発せられないでいる私をしり目に、プロデューサーはつづけた。
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