27:名無しNIPPER[saga]
2021/01/25(月) 00:43:44.51 ID:tWM2qTQ70
人類至高の時代と呼ばれた、黄金の時代。核融合のエネルギーが制御され、私たちの生活を支えていた。
だが、パニシングは、前時代に築き上げたそれらを崩壊させた。
生物の細胞を浸潤し、壊し、再び風に乗って、殺戮を繰り返す。
28:名無しNIPPER[saga]
2021/01/25(月) 00:45:39.30 ID:tWM2qTQ70
リーフ「え…」
指揮官「私の次に入ってくる指揮官はロボで遠隔指示を出すんだ。だが心配はない、恐ろしく上手くて戦闘訓練では負け知らずらしい。
パニシングも怪我の心配をすることもない、素晴らしい技術だ。」
29:名無しNIPPER[saga]
2021/01/25(月) 00:46:40.14 ID:tWM2qTQ70
指揮官「ぐっ」
リー「先に言っておきますが、個人的な恨みつらみの感情ではありません。
死ぬ前に退役する、賢い判断だと思います。
30:名無しNIPPER[saga]
2021/02/16(火) 00:30:34.91 ID:bewIDN5b0
ルシア「ここが大渓谷の入り口、幅十数メートルの道が樹形図のように枝分かれして約50qに渡って続いています。」
リーフ「両側は高い崖に挟まれていて、上部への脱出は不可能です。ですので、迷子にならないよう、GPSを常に気にしてください」チラッ
リー「・・・わかりました。また、ここに至るまで、ほとんど機械生命体の哨戒活動は見られませんでした。先遣隊が消息を絶ったのは、ここから先です」
31:名無しNIPPER[saga]
2021/02/16(火) 00:32:09.66 ID:bewIDN5b0
大渓谷の最深部
白ルシア「彼が来るのは、そろそろかしら」
ロラン「例の指揮官が来るってことかい、構造体たちを引き連れて」
32:名無しNIPPER[saga]
2021/02/16(火) 21:25:45.12 ID:bewIDN5b0
人間が周りにいないとき、機械生命体がなにをしているのか。
その答えの多くは、科学者にとって予想通りだった。
人間を求めて彷徨い、あるいはその場でただ待つか。
33:名無しNIPPER[saga]
2021/02/16(火) 21:28:27.51 ID:bewIDN5b0
指揮官は、作戦前のブリーフィングを思い出した。あの細長い塔とはなんだったのか。
まず、地理的な条件からここを航空機の発着場所とするのはナンセンスだろう。
十分な助走距離もないし、平地とは程遠いほどに足場が悪い。
34:名無しNIPPER[saga]
2021/02/18(木) 00:37:14.35 ID:TRBoF4Kj0
リー「背後の機械生命体のほうが、前方の機械生命体よりも若干進むのが早いですね。この様子だと1時間ほどで追いつかれるでしょう」
映像を分析していたリーが情報を与えてくれる。
今は小走りといった速度で進んでいるが、一時間では10kmも進めないだろう。
35:名無しNIPPER[saga]
2021/02/18(木) 00:38:37.41 ID:TRBoF4Kj0
リーフ「指揮官」
気づくと、リーフが私の固く握られた拳を包むように両手で握っていた。
リーフ「大丈夫です、私たちは、もう弱くありません。指揮官をお守りします」
36:名無しNIPPER[sage]
2021/02/18(木) 01:17:56.99 ID:BM5Jx7E8o
おつおつ
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