35:名無しNIPPER[saga]
2021/02/18(木) 00:38:37.41 ID:TRBoF4Kj0
リーフ「指揮官」
気づくと、リーフが私の固く握られた拳を包むように両手で握っていた。
リーフ「大丈夫です、私たちは、もう弱くありません。指揮官をお守りします」
指揮官「あ、ああ」
リーフ「だから、そんな顔をしないでください…」
リーフは顔を静かに伏せた。
私は、周りから見るとそんなにひどい顔をしていたようだ。
指揮官として、するべきじゃなかったな。
もし、抱えているものをすべて吐き出せたらどんなに楽で、残酷だろうか。
そこでようやく責められることができる。
責任が分散される。
励まされる。
―――――でも、それは、指揮官としての私ではない。
そんなもののために、仲間がいるのではない。
仲間に解決できない問題を投げかけたところで、なにがどうなる。
私は、これまで最善を尽くしたはずだ。
ただ、そこに確信が持てないだけで。
指揮官「リーフが教えてくれた通り、私はすこし臆病になっていたな。
私が心配することは、みんなも気づいていることだ。それはやってから後で考えよう。
前方の機械生命体との交戦準備だ」
私は肩にかけていた銃を下した。
「うまくいけば、1分もたたず片をつけられるはずだ」
考えていた作戦を、皆へ伝える。
46Res/56.02 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20