10:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/24(木) 05:45:44.14 ID:uyzFntxd0
わかってもらえたかな? と聞くと、しばらく無言。それから、
「……サンタに憧れるより、痩せた方が早くない?」
11:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/24(木) 05:47:04.92 ID:uyzFntxd0
◇
12:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/24(木) 05:47:36.06 ID:uyzFntxd0
豊橋とより言葉を交わすようになってから、段々と彼女のこともわかっていった。
例えば、好きな食べ物はクレープ。
13:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/24(木) 05:48:25.02 ID:uyzFntxd0
そうして時間は過ぎていく。
気付けば十二月になっていて、朝晩の冷え込みもどんどん厳しくなっていた。
14:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/24(木) 05:49:20.35 ID:uyzFntxd0
「……ねぇ」
「んー?」
15:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/24(木) 05:49:59.39 ID:uyzFntxd0
だから開き直ってお店の宣伝をすることにした。
「いや、マジで美味しいんだ。特に油淋鶏な、少し酢を効かせた醤油ダレなんだけど、刻んだネギを炒めたやつと絡ませて頂くともうさ、ご飯が一瞬で消えてなくなる」
16:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/24(木) 05:50:45.91 ID:uyzFntxd0
「あーそうそう。なに、バイトでもすんの?」
「少し、興味が」
17:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/24(木) 05:51:45.89 ID:uyzFntxd0
「しかし、どうしてバイト?」
「クリスマスが……」
18:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/24(木) 05:52:27.15 ID:uyzFntxd0
「まーまーそう落ち込むなって、豊橋センセ」
がっくりと落とされた肩をポンポンと叩いて励ます。思ったよりも華奢な肩だった。やぱりもう少し太った方がいいんじゃないの……という言葉は今は飲み下す。
19:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/24(木) 05:53:32.72 ID:uyzFntxd0
◇
60Res/53.20 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20