14:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/24(木) 05:49:20.35 ID:uyzFntxd0
「……ねぇ」
「んー?」
しかし母上様がリビングでソファに寝っ転がる姿はまごうことなきトド……なんて考えていると、珍しく豊橋の方から話題を振ってくれるようだ。気の抜けた言葉を返すと、彼女は少し宙を眺めてから、再び俺を視界に捉える。
「辰野君、バイトってしたことある?」
「アルよ。中華料理屋さんでバイトしてるアルよ」
ニーハオ、シェシェ、ザイジェン……と店長が教えてくれた中国語を続ける。
「やっぱり」
「おうおう、やっぱりってどういうこったね。まさか、俺が賄い目当てでうら若き身体と時間を売ってるとお思いか?」
「うん」
即答された。何か言い返そうかと思ったけど、もう俺の身体は店長が作ってくれるチャーハンと麻婆豆腐なしじゃ生きられない風になってしまっているから何も言えなかった。
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