15:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/24(木) 05:49:59.39 ID:uyzFntxd0
だから開き直ってお店の宣伝をすることにした。
「いや、マジで美味しいんだ。特に油淋鶏な、少し酢を効かせた醤油ダレなんだけど、刻んだネギを炒めたやつと絡ませて頂くともうさ、ご飯が一瞬で消えてなくなる」
「……ネギ」
「あーあー、そっかネギ先生がダメだったな豊橋さんは。じゃあ豚キムチだ。店長めっちゃ味濃い目に作ってくれるからさぁ、これもウメーんだわ。辛いの苦手な人も大丈夫、ちょっとピリ辛ってくらいにしてくれるし、もちろん辛いの好きな人用に香辛料どっばどばで汗だくチキンになっちまうようなブタキムもあるぞ」
「それなら」
「さっすが豊橋、話が早い。駅前商店街の中ほど、赤い看板と白い幟が目印! みんなも是非来てネ! ……んで、なんの話してたんだっけ?」
「……バイトの話」
豊橋は呆れたように息を吐きながら短く言った。それから巻いたままだったマフラーにようやく手をかけて、それをゆるゆる外していった。
60Res/53.20 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20