【オリジナル】クリスマス・ヒーロー
1- 20
16:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/24(木) 05:50:45.91 ID:uyzFntxd0

「あーそうそう。なに、バイトでもすんの?」

「少し、興味が」

「ほーほー、そっかそっか」

「けど、私……こう見えて、人見知りで」

「こう見えて……?」

「……どうして首を傾げてるの?」

「いや、うーん?」

 豊橋が人見知り。なんとなくそんなように見える気もするし、神聖さを纏って人を遠巻きにさせる彼女にしては意外なような、絶妙に判断に困る言葉だった。

 まぁ、どうでもいいか。

「まーバイトったら接客業がほとんどだし、お店のスタッフさんたちと馴染むのも大変だよなぁ。かくいう俺だって……」

「辰野君はあっという間に馴染みそう」

「初日に『ぶーちゃん』なんてあだ名でみんなに呼ばれだしたな、そういえば」

「……想像以上に早かった」

 豊橋は珍しく羨むような目で俺を見てきた。

「どうしたら、そういう風になれるかな」

「どうしたらっても、俺はいつも通りにご飯をたくさん食べただけだけど」

「……なるほど、ご飯」

 今度は神妙な顔で頷きだした。本気で参考にしていそうな様子だ。豊橋って意外と天然なとこあるよなぁ、なんて最近よく思う。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
60Res/53.20 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice