2: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2020/08/11(火) 04:06:18.18 ID:OyIzvWrPO
凛「プロデューサーは強面な外見とは裏腹に、年甲斐もない夢見がちな情熱さがあるよね。そのせいでいらない苦労をして、それでも私たちのために頑張ってくれている姿を見ると……ああ、尊いな……って感じるよ」
未央「正気かしぶりん!?」
卯月「そうですよね!」
3: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2020/08/11(火) 04:07:30.29 ID:OyIzvWrPO
未央「いや、たいしたことじゃないんだけどね。この前プロデューサーがみりあちゃんと仁奈ちゃんが一緒に遊んでいるのを、ほほえましそうに見ていたの。それを見て、ああ、この人子どもの相手の仕方はわからないんだろうけど、子ども自体は好きなんだなあって感じて」
凛「ああ、そういうことか。泣きそうな子どもに気がついて近づいたら、びっくりした子どもが泣き出しそうなイメージはあるね」
未央「うん、まあそれで思ったんだ」
4: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2020/08/11(火) 04:08:09.68 ID:OyIzvWrPO
※ ※ ※
卯月「まったくもう! プロデューサーさんは尊いのに、その尊さを穢したいだの、子どもを産んであげるだなんて」
5: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2020/08/11(火) 04:08:52.54 ID:OyIzvWrPO
武内P「私に話しかけやすくなったことは良い事だと思います。私は多分、話しかけづらい部類の人間ですから。他の男性には話しかけやすくなりましたか?」
文香「兄さまほどではありませんが、幾分かは。兄さまと呼ばせてくださいという突拍子もないお願いを聞いていただき、本当にありがとうございます」
武内P「確かに最初は驚きましたが……私も昔、妹が欲しいと思っていた時期があり、それなりに楽しんでいるのでお気になさらずに」
6: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2020/08/11(火) 04:09:33.79 ID:OyIzvWrPO
武内P「ところで叔父さんとの食事の件ですが、あとで日程を確認して大丈夫な日を連絡させていただきます」
文香「時間を割いていただきありがとうございます。叔父には念を押しておきますが、もし妙な事を言い出しても気にしないでください」
武内P「そんなに心配されなくても大丈夫です。私は年頃の娘さんを預かる仕事を何年もしていますので、保護者の方が我が子を心配する気持ちは多少なりともわかるつもりです」
7: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2020/08/11(火) 04:10:29.51 ID:OyIzvWrPO
武内P「な、撫でます! 撫でさせてください!」
卯月「はい! お兄ちゃん頑張ってください!」
武内P「……お、お兄ちゃん。頑張ります」
8: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2020/08/11(火) 04:11:09.25 ID:OyIzvWrPO
――翌日
卯月「はぁ……私ったら何て事しちゃったんだろう。プロデューサーさんを困らせてしまって」
9: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2020/08/11(火) 04:11:50.00 ID:OyIzvWrPO
※ ※ ※
幸子「ふう、まだ午前中なのに移動するだけで汗をかいてしまいますねえ」
10: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2020/08/11(火) 04:12:39.51 ID:OyIzvWrPO
※ ※ ※
幸子「――という事があったのを思い出したんです。プロデューサーさんのような朴念仁な照れ屋さんにカワイイ成分を供給するには、にゃん吉のような強引な甘え方がいいと考え、さちにゃんになりました!」
11: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2020/08/11(火) 04:13:31.48 ID:OyIzvWrPO
卯月(二人とも顔を真っ赤にして、表情もぎこちないけど……カワイイ成分を供給しすぎて、何があったんですか?)
武内P「あの……もう供給過多ですので、お願いですからどいてください」
幸子「で、でもボクがどいたら……卯月さんにこのエルブルス山(ロシア最高峰の山 標高5642m)が見られてしまいますよ?」
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