武内P「魔神が生まれた日」
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6: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2020/08/11(火) 04:09:33.79 ID:OyIzvWrPO
武内P「ところで叔父さんとの食事の件ですが、あとで日程を確認して大丈夫な日を連絡させていただきます」

文香「時間を割いていただきありがとうございます。叔父には念を押しておきますが、もし妙な事を言い出しても気にしないでください」

武内P「そんなに心配されなくても大丈夫です。私は年頃の娘さんを預かる仕事を何年もしていますので、保護者の方が我が子を心配する気持ちは多少なりともわかるつもりです」

文香「それが……誤解を解く時に私も慌ててしまったせいか言葉を間違えて、叔父に別の思い込みをさせてしまったんです」

文香「ですから『式場は東京と長野、どちらがいいだろうか』ということを言い出しても、気にせずに流してもらえれば助かります」

武内P「式場……? それはどういう意味でしょうか」

文香「お、お願いです。どうか流してください」

武内P「わ、わかりました」

文香「そ、それでは私は打ち合わせがありますので、そろそろ失礼します。会食の件、よろしくお願いします」

武内P「ええ。打ち合わせを頑張ってきてください」

武内P「さて、では私も――ッ!?」

卯月「……」

武内P「島村さん!? 今の話を聞いていたのですか?」

卯月「は、はい」

武内P「その……奇妙に見えたかもしれませんが、他の方には黙っていてもらえませんか。鷺沢さんが男性との会話に慣れるために二人の時は兄妹として接しているのですが、これを他の人たちに知られたら鷺沢さんがからかわれてしまいます」

卯月「わかりました――」





卯月「お兄ちゃん♪」





武内P「――――――――――え?」

卯月(プロデューサーさんは皆のプロデューサーさんです。その隣に女の人がいるなんて許されません)

卯月(けど家族なら……妹なら別)

卯月(プロデューサーさんは誰のモノでもないけど――お兄ちゃんは妹のモノ。確かそんな事を、奈緒ちゃんが前に言ってました)

卯月(プロデューサーさんの妹になれば……プロデューサーさんは尊さを守りながら、プロデューサーさんと――)

卯月「お兄ちゃ〜ん♪」ギュッ

武内P「し、島村さん!? いけません、離れてください」

卯月「……お兄ちゃん、どうしてそんなこと言うの?」

武内P「どうしても何も、そんな無暗に男の人に抱きついてはいけません」

卯月「もうっ、お兄ちゃんのいじわる」

武内P「いじわる、ではなくてですね。それに私の事をお兄ちゃんと呼ぶのもやめましょう」

卯月「文香さんはいいのに?」

武内P「鷺沢さんは事情があっての事です。そしてこのように抱き着くようなマネも『……から、ですか?』――え?」

卯月「私が妹じゃ……文香さんみたいに過保護になれないから、ですか?」

武内P「そ、そんなことはありませんっ! もし島村さんが妹だったら、目に入れても痛くないほど可愛がる違いありません!」

卯月「じゃあ……そうしてください」

武内P「え?」

卯月「な、ナデナデしてくれたり……抱っこしてくれたり……」

武内P「だ、抱っこはできませんし……ナデナデ? 頭をですか? せっかくセットした髪が乱れますし、女性の髪を気安く触れては」

卯月「う〜」ポロリ


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