259:名無しNIPPER[saga]
2020/05/10(日) 21:20:57.77 ID:7gnP6kF90
「……買い被り過ぎ。私は、
卯月や、奏や……みんなみたいな主人公なんかじゃ、ないよ」
260:名無しNIPPER[saga]
2020/05/10(日) 21:27:22.49 ID:7gnP6kF90
それきり、男とも女とも、子供とも大人ともつかない、
妙な声は聞こえなくなりました。
261:名無しNIPPER[saga]
2020/05/10(日) 21:34:30.28 ID:7gnP6kF90
――大丈夫。あなたが育てたアイドルだよ。
262:名無しNIPPER[saga]
2020/05/10(日) 21:46:19.54 ID:7gnP6kF90
「……加蓮?」
「聞こえた事。Pさんは、ある?」
263:名無しNIPPER[saga]
2020/05/10(日) 21:48:02.05 ID:7gnP6kF90
そして、彼が口を開きます。
「……思い出したよ。何で、今まで忘れてたんだろうな」
264:名無しNIPPER[saga]
2020/05/10(日) 21:49:17.07 ID:7gnP6kF90
「……え、何? 急にどしたの、Pさん」
265:名無しNIPPER[saga]
2020/05/10(日) 21:50:57.23 ID:7gnP6kF90
彼にはあまり見せないよう努めていた間抜け面を久々に浮かべてしまいました。
ぽかんと口を丸く開けて、真意を問うように首を傾げます。
「あの日の朝な。目覚める寸前だったと思うんだが……誰かが俺の耳元でな、
266:名無しNIPPER[saga]
2020/05/10(日) 21:55:42.84 ID:7gnP6kF90
「あっはははは! ひぃっ、ひぃー……っ! あはははっ!」
「わ! 馬鹿、こら加蓮っ! 衣装にシワが……!」
267:名無しNIPPER[saga]
2020/05/10(日) 22:21:53.94 ID:7gnP6kF90
「はー……ばっかみたい」
目元に浮かんだ涙を拭い、加蓮が嘆息します。
268:名無しNIPPER[saga]
2020/05/10(日) 22:24:27.41 ID:7gnP6kF90
「本題」
「はいはい……あんまり大丈夫じゃないんだ。
痺れも痛みもないけど、結構ムリさせちゃってる。
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