もしもし、そこの加蓮さん。
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265:名無しNIPPER[saga]
2020/05/10(日) 21:50:57.23 ID:7gnP6kF90

彼にはあまり見せないよう努めていた間抜け面を久々に浮かべてしまいました。
ぽかんと口を丸く開けて、真意を問うように首を傾げます。

 「あの日の朝な。目覚める寸前だったと思うんだが……誰かが俺の耳元でな、
  どデカい声で『ポテト全サイズ百五十円!』って叫んだんだよ。一人暮らしなんだけどなぁ」



 「……はっ?」

 「そんでまぁ、なんか全然頭から離れなくてさ。急いで買いに行ったんだよ。
  朝は起きたら何故か遅刻寸前だったから、買ったのは結局外回り中だったけど」

 「……」

 「……加蓮? おーい」

加蓮が完全に固まってしまいました。
固まってなお柔らかい頬を何度かつついてみましたが、一向に反応がありません。

これは答えをだいぶマズったかな、と彼が若干後悔し出す頃。


 「…………ぷっ」


加蓮がお腹を抱えて笑い転げました。



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