もしもし、そこの加蓮さん。
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267:名無しNIPPER[saga]
2020/05/10(日) 22:21:53.94 ID:7gnP6kF90

 「はー……ばっかみたい」

目元に浮かんだ涙を拭い、加蓮が嘆息します。

 「散々私に偉そうな事言っといて……お節介が雑過ぎ」

 「え、俺そんな偉そうな事言ったっけ……?」

 「Pさんの事じゃないよ」

 「……じゃあ、誰?」

 「さぁ。誰なんだろうね?」

思い出したように加蓮がまた笑います。
疑問符を浮かべっぱなしの彼は背後を振り返りましたが、
同じように五つの疑問符が浮かんでいるだけでした。

 「ね、Pさん」

加蓮がよく見えるように右脚を伸ばしました。
震えはほとんど治まって、白い肌に血管が透けていました。

 「こういうの好き?」


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