小日向美穂「グッバイ、ネヴァーランド」
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54: ◆d26MZoI9xM
2019/12/16(月) 01:18:01.21 ID:nY0iWbpOO
「お花見しよーよ! はい!」

「やはり桜を見ながら飲むお酒は別格でありますな!」

「まだまだ料理はありますからね! どんどん食べてくださいね!」
以下略 AAS



55: ◆d26MZoI9xM
2019/12/16(月) 01:18:33.07 ID:nY0iWbpOO
 美穂のお酒のつまみ好きは割と有名で、未成年でお酒が飲めないにも関わらずお酒の強そうなアイドルランキングで上位に食い込んでるほどだ。呑兵衛アイドルの皆様とおつまみの話で盛り上がっていたって報告もあるくらいだしね。

「美穂は何飲む?」

「えっと、じゃあオレンジジュースを……」
以下略 AAS



56: ◆d26MZoI9xM
2019/12/16(月) 01:19:15.01 ID:nY0iWbpOO
「プロデューサーさん、寝相悪いね」

「一応聞くけど加蓮。今の季節は?」

「見ての通り、夏だけど?」
以下略 AAS



57: ◆d26MZoI9xM
2019/12/16(月) 01:20:03.68 ID:nY0iWbpOO
「きゃー! 美穂の足元にフナムシの行進!」

「きゃあ!?」

 可愛らしい悲鳴と共に美穂が転がるように木の裏から出て来た。水着で。
以下略 AAS



58: ◆d26MZoI9xM
2019/12/16(月) 01:21:57.58 ID:nY0iWbpOO
「いや、つーかなんで水着あんのさ」

「早起きして外見たら絶好の海日和になってたから、寮のみんなを起こして亜季さんの運転でモールまで水着買いに行きましたとさ」

 なら起こしてくれてもよかったんじゃないか? 俺ずっと夏草の中で寝てたんだぞ。
以下略 AAS



59: ◆d26MZoI9xM
2019/12/16(月) 01:22:26.32 ID:nY0iWbpOO
「ショッピングモールに売ってありました! 実は私、テレビで見た素潜りでの銛突きに憧れていたのです」

 恐らくとったどー! ってフレーズでお馴染みのアレだろう。

「しかし都会の海は濁っていて海の中の魚ははっきり見えず、銛突きには不向きでした。しかし、ご覧ください! この透き通るような海の青! まるで沖縄の海をそのまま持ってきたみたいではありませんか!」
以下略 AAS



60: ◆d26MZoI9xM
2019/12/16(月) 01:23:08.30 ID:nY0iWbpOO
「ここって朝来たんじゃなかったの?」

 肇が行きたがっていた場所はショッピングモールだった。でも朝美穂以外のみんなは亜季の運転で水着を買いにきたはずだけど……。

「……その、あまり他の人に聞かれたくないと言いますか……私もできることなら信じたいんですが」
以下略 AAS



61: ◆d26MZoI9xM
2019/12/16(月) 01:23:45.07 ID:nY0iWbpOO
「それともう一つ。思い出したのはついさっきなんですけど……最近山紫水明で活動してた時、芳乃さんが言っていたんです。何か良からぬ気が近づいていると」

「良からぬ気……? いきなりオカルトな話になってきたな」

 いや、今俺たちがいる状況がオカルトそのものなんですけどね。
以下略 AAS



62: ◆d26MZoI9xM
2019/12/16(月) 01:24:20.58 ID:nY0iWbpOO
 肇は優しい子だ。いや、彼女だけじゃない。うちの事務所のアイドルはみんな個性的でクセがあって中には尖に尖った子もいるけど、シンデレラの冠がつくように心優しい子ばかりだ。だからこそ、そんな優しい子の中に人を石にして時間と空間をも自在に弄ぶ悪魔が紛れているなんて考えたくもなかっただろうに。

「よく言ってくれたね肇。ありがとう、俺も気を付けておくよ。さてと、何も買ってこないんじゃみんなに怪しまれるな」

 どうせなら楽しいものを買って帰ろう。夏、楽しいもの楽しいもの……。
以下略 AAS



63: ◆d26MZoI9xM
2019/12/16(月) 01:25:02.91 ID:nY0iWbpOO
「プロデューサーさん、肇ちゃん! どこ行っていたんですか」

「いや、悪い悪い。せっかくの夏なんだし、これ買っとかなきゃと思ってね」

「花火だー!」
以下略 AAS



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