58: ◆d26MZoI9xM
2019/12/16(月) 01:21:57.58 ID:nY0iWbpOO
「いや、つーかなんで水着あんのさ」
「早起きして外見たら絶好の海日和になってたから、寮のみんなを起こして亜季さんの運転でモールまで水着買いに行きましたとさ」
なら起こしてくれてもよかったんじゃないか? 俺ずっと夏草の中で寝てたんだぞ。
「あ、でも美穂ちゃんだけはぐっすり寝てたから……これ似合うかなーって水着をみんなで選んだんですよ」
「卯月ちゃん、ちゃんと起こしてよー!」
顔を赤くしてポカポカと卯月を叩く。その度にスーツに隠れた水着の胸元を結ぶリボンが揺れてなんだかちょっとセクシーだな。
「何回も起こしたけど起きなかったから……でもプロデューサーさん、似合っていますよね?」
「うん。美穂にぴったりだと思うよ」
「そ、そうでしょうか……?」
おずおずとスーツを脱ぎピンク色のフリルがふわりと風に揺れる。色気よりもかわいさに振れたそれは小日向美穂という女の子が初めて着るオシャレな水着としては満点だった。流石みんな、美穂のことよくわかっている。
「褒めてくれたのは嬉しいですけど、あんまりじろじろ見られると恥ずかしいので……うう……早く秋が来て……」
まだ朝も早い時間だろう。秋がくるのはもう少しあとだ。
「ぷはぁ!」
「美穂、亜季が来たけど」
「その秋じゃないですっ! って亜季さん! それどうしたんですか?」
秋の代わりにやってきた亜季はそのダイナマイトなボディを魅せる水着……ではなくボディのラインがくっきりとしたウェットスーツを着ていた。そしてその手に持たれているのは銛。明らかにひとりだけ海での遊び方の趣旨が違う。
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