小日向美穂「グッバイ、ネヴァーランド」
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59: ◆d26MZoI9xM
2019/12/16(月) 01:22:26.32 ID:nY0iWbpOO
「ショッピングモールに売ってありました! 実は私、テレビで見た素潜りでの銛突きに憧れていたのです」

 恐らくとったどー! ってフレーズでお馴染みのアレだろう。

「しかし都会の海は濁っていて海の中の魚ははっきり見えず、銛突きには不向きでした。しかし、ご覧ください! この透き通るような海の青! まるで沖縄の海をそのまま持ってきたみたいではありませんか!」

 紺碧に広がる海に白い波。確かに東京の海ってよりかは南の島を囲む海のようだ。

「熊本の海もこんな感じでした。なんだか懐かしいなあ」

 美穂は懐かしむように朝日が輝く海を見ている。既に他のみんなは海で遊んでいたらしく、やけに本格的なフォルムをした水鉄砲を片手に撃ち合いに興じていた。

「美穂さんも泳ぎましょうっ!」

「ま、待ってー!」

 可愛い妹分に誘われて美穂は海へと走っていく。あっ、転んだ。

「あの、プロデューサーさん、ちょっと手伝ってほしいことがあるんです」

「ん?」

 プールの監視員みたいにみんなを見守っていると肇が声をかけてきた。格好こそは水着だが泳いだり水鉄砲で遊んでなかったからかあまり濡れてないようだ。

「少し車、出してもらっていいですか?」

「いいけど……服はちゃんと着てね?」

「あっ」

 さては肇、今水着を着ていたこと忘れてたな



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