63: ◆d26MZoI9xM
2019/12/16(月) 01:25:02.91 ID:nY0iWbpOO
「プロデューサーさん、肇ちゃん! どこ行っていたんですか」
「いや、悪い悪い。せっかくの夏なんだし、これ買っとかなきゃと思ってね」
「花火だー!」
花火の袋を出すとみんな目をキラキラと輝かせる。本当にこの中に、芳乃を石にして俺たちの時間と空間を無茶苦茶にした奴が紛れているのか――。そんな人狼みたいな真似をしたくはないが、気付いた時には噛まれてましたなんて冗談じゃない。
「肇殿! ちょうど良かった。先ほど言っていた」
「亜季さん。それは向こうで……」
俺が車を出す前からあの2人は何か話していたらしい。ヒソヒソと話しているけど、さっき俺に話したことを亜季にもしているのかな。
「どうしましたか? プロデューサーさん、難しい顔をして」
「いや、なんでもないよ……ねえ、美穂。スーツかしたのは俺だけど、暑くない?」
やはり水着は恥ずかしいのか美穂はまだ俺のスーツを羽織っている。
「やっぱりプロデューサーさんに見られるのは恥ずかしいですし……それにプロデューサーさんが近くにいるように感じて……ってわ! 何言ってるんだろ私! 今のは忘れてください!」
「お、おう」
「忘れてくださーい!」
忘れてみほたんビームなるものが飛んできたので全力で忘れるよう努力してあげるとするか。
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