64: ◆d26MZoI9xM
2019/12/16(月) 01:25:48.32 ID:nY0iWbpOO
「しかし寮の中にバーベキューセットがあったとはね」
「前に女子寮のみんなでバーベキューパーティーをやったんです。その時買ったんですよ」
海で遊び倒して空かしたお腹を満たすなら、やはりバーベキューだろう。肉を焦がす香ばしい匂いとジュージューと焼ける音はここにいる全員に等しく食欲を配っていく。
「こーら悠貴、野菜もちゃんと食べなきゃダメだぞー?」
「えっと、これはお肉と野菜を別々にして食べようって思ったんですっ!」
言い訳がましく野菜を食べる悠貴の顔が苦味を増す。やっぱり肉とピーマンは一緒に食べないとな。
「藍子、写真撮ってばかりだと写らないでしょ? 撮ってあげるからカメラ貸してごらん」
「えっ? じゃあ……」
日常の風景の写真をよく写していたが、自分が撮られるのは少し不慣れなようだ。ちょっぴりぎこちなくピースを作っている。パシャリとフラッシュを焚けば眩しくて目を瞑ってしまった?
「撮りなおす?」
「いえ、プロデューサーさんが撮ってくれた写真ですから。そのままにしておきます。少し恥ずかしいですけどね」
そのまま雑誌になんか載せられないような写真だけど、藍子はふふっと笑ってくれている。
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