渋谷凛「これは、そういう、必要な遠回り」
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21: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2019/12/08(日) 21:23:49.40 ID:clFucneV0

「渋谷さん、下のお名前はなんて言うんですか?」

「……凛」

以下略 AAS



22: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2019/12/08(日) 21:24:59.24 ID:clFucneV0

「では、ここまでは渋谷さんがうちに所属してくれた場合の話をさせていただきましたので」

「……まだあるんですか?」

以下略 AAS



23: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2019/12/08(日) 21:26:57.69 ID:clFucneV0

■ 三章 同じように、同じ道を。

古い記憶を紐解いて、胸の辺りがぽかぽかとしてくるのを感じて、自然と口角が上がってしまう。

以下略 AAS



24: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2019/12/08(日) 21:28:48.20 ID:clFucneV0



お会計を済ませて喫茶店を出た私は「やるぞ」という気持ちに満ち溢れていた。

以下略 AAS



25: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2019/12/08(日) 21:33:05.22 ID:clFucneV0

来客用のスリッパを履いて、それをぺたぺたと鳴らしながらレッスンスタジオの廊下を進む。

数年経ったとは言えど、慣れ親しんだ施設であるため、迷わずに歩き回ることができた。

以下略 AAS



26: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2019/12/08(日) 21:33:50.96 ID:clFucneV0

「凛ちゃん、ですよね?」

「みんなその反応、するんですね」

以下略 AAS



27: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2019/12/08(日) 21:35:52.54 ID:clFucneV0

「ぴったり、です」

「よかったー。じゃあ、行きましょう」

以下略 AAS



28: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2019/12/08(日) 21:37:50.77 ID:clFucneV0

久しく、忘れていた感覚が蘇る。

慶さんの指先が再生ボタンに触れて、押されるまでの一瞬の動作がスローモーションで見えていた。

以下略 AAS



29: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2019/12/08(日) 21:38:59.53 ID:clFucneV0

やがて、音楽が止まる。

どうしても、鈍ってるなぁと感じてしまうが、数年のブランクがある中では踊れた方ではないだろうか、とも思う。

以下略 AAS



30: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2019/12/08(日) 21:41:23.64 ID:clFucneV0

何かを教えられた気もせず、お礼を言われるほどのことができたとも思えなかったので、どうにも受け取り辛い感謝だったが、ここで否定しても良いことはないと判断して、私はそれを受け取った。

そして、いくら私がかつての関係者と言えども、今を全力で駆け抜けている子たちの邪魔をする権利はどこにもない。

以下略 AAS



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