春を売る、そして恋を知る
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11:名無しNIPPER[saga]
2019/08/19(月) 00:19:52.33 ID:wMUcUiBSO
「オーナーとは違うの?」

「オーナーには何ていうか……好きだけど辛い、でもやめられない! っていう感じかな。ほら、太るって分かってても夜中に甘いもの食べたくなっちゃう感じっていうか」

昨夜を思い出すような喩えに少し焦りつつも、それには納得してしまった。ダメだと分かったうえで、それでもやめられないらしい。とはいえ、それを人に対して抱くことが恋愛感情であるというのなら、やはり私にはそれが欠けているらしい。
以下略 AAS



12:名無しNIPPER[saga]
2019/08/19(月) 00:21:12.18 ID:wMUcUiBSO
とりあえず今日の更新はここまでです。
前作があまりに長すぎたので、今作はできるだけ中編程度に収めたいなという願望。。

>>5
>>6
以下略 AAS



13:名無しNIPPER[saga]
2019/08/19(月) 08:16:45.42 ID:NQ1K5SrnO
それに、恋ってどんな感情か分からないもん。

かっこいい、優しい、いい人。それだけでは恋になり得ないなら、何を以て恋になるのだろうか。

「恋ってよく、わかんない」
以下略 AAS



14:名無しNIPPER[saga]
2019/08/19(月) 18:31:41.94 ID:NFiIwucU0
ユズさんはそう言ったけれど、そんな人に出会える気配はどこにもない。

それからも連日連夜、見知らぬ男に抱かれる、抱かれる。お互いに恋慕や愛情なんてものはない。欲を満たすために、仕事を果たすために裸になって絡み合う。

会う度に「可愛いね」「綺麗だね」と声をかけられるのも、私からのサービス向上を期待してのものでしかない。私はどうやら綺麗らしく、他の女の子より優先して男を回される。そして、そんな男達はこぞって私の容姿を賞賛する。ハルさんの方がよっぽど美人だと思うのに。
以下略 AAS



15:名無しNIPPER
2019/08/19(月) 19:34:41.60 ID:NFiIwucU0
>>14
ハルさん→ユズさん
の間違いです。。


16:名無しNIPPER[saga]
2019/08/19(月) 20:02:25.05 ID:NFiIwucU0
彼が部屋に入ると、私はいつも通り腕を組もうと彼の横に並ぶ。そっと彼の袖に触れた。

「あ……いや、そういうのじゃなくて」

そういうのじゃない、というのがどういうのじゃないのか分からないけれど、腕を組みたくはないらしい。
以下略 AAS



17:名無しNIPPER[saga]
2019/08/19(月) 23:28:56.61 ID:NFiIwucU0
彼はそれを受け取って口に含むと、結構な量を一度に飲み干した。酔っ払ってしまうのではと私が心配してしまうくらいには、勢いよく。

ぷはぁ、とまるで演技のようにわざとらしく息を漏らして、彼は缶をテーブルの上に置いた。

そのタイミングで、私は彼の前に跪く。
以下略 AAS



18:名無しNIPPER
2019/08/19(月) 23:36:31.79 ID:NFiIwucU0
「そうだよ。アイアム、ユアゲスト。私は、あなたの、お客さんです」

わざとふざけた素振りで彼は言った。

「それじゃなんで嫌がるの?」
以下略 AAS



19:名無しNIPPER[saga]
2019/08/19(月) 23:49:10.73 ID:NFiIwucU0
「したいわけじゃ……ないけど」

「じゃ、良いじゃん」

そして彼は再びビールの缶を手に取り、ぐっと煽って飲み進めた。どこか無理をしているように見えてしまうのは気のせいだろうか。
以下略 AAS



20:名無しNIPPER[saga]
2019/08/20(火) 00:05:09.04 ID:MEC1zLhn0
「なるほどタルト……どんなのが好きとかあるの?」

奉仕をしようとした時よりも嬉しそうに、彼は問いを重ねてきた。

タルトについてなら、いくらでも語ることができる。理想の生地感、甘さ、フルーツタルトなら何が良いか。
以下略 AAS



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