春を売る、そして恋を知る
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11:名無しNIPPER[saga]
2019/08/19(月) 00:19:52.33 ID:wMUcUiBSO
「オーナーとは違うの?」

「オーナーには何ていうか……好きだけど辛い、でもやめられない! っていう感じかな。ほら、太るって分かってても夜中に甘いもの食べたくなっちゃう感じっていうか」

昨夜を思い出すような喩えに少し焦りつつも、それには納得してしまった。ダメだと分かったうえで、それでもやめられないらしい。とはいえ、それを人に対して抱くことが恋愛感情であるというのなら、やはり私にはそれが欠けているらしい。

「まどかはさ、良い人いないの?」

「いるわけないじゃない。会う男の人、みんなお客さんだよ」

「でも中には俳優だったり青年実業家だったり、若くてかっこいい人もいるでしょ?」

そういう人たちもゼロというわけではない。テレビで見たことのある人が、お客さんになたこともある。ただ、この仕事で会ってしまうとそれ以上の関係性にはならない。なり得ない。

最初がゴールになっているからかもしれない。お金を払ってセックスをするために会っているのであれば、あちらもこちらも好意を抱こうが抱くまいがやることは同じだ。

「無いね。お客さんとは絶対に、そういうことにはならない」


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