7: ◆YF8GfXUcn3pJ[saga]
2019/08/18(日) 02:03:18.21 ID:OJA0wgUK0
目覚めは最悪だった。
4時間ほどしか寝ていないうえに、中途半端なタイミングで一度起きてしまって、そこから先は眠ろうにも空腹で眠れない。
そういえば昨日の昼から何にも食べていなかったことを思い出した。
8: ◆YF8GfXUcn3pJ[saga]
2019/08/18(日) 02:03:58.10 ID:OJA0wgUK0
「まぁ、座って」
9: ◆YF8GfXUcn3pJ[saga]
2019/08/18(日) 02:04:29.59 ID:OJA0wgUK0
「新しい人って、明日から来るの?」
「そうだね」
10: ◆YF8GfXUcn3pJ[saga]
2019/08/18(日) 02:04:59.09 ID:OJA0wgUK0
結局のところ、当時の私が不安視していたほど、担当替えという行事は怖いものではなかった。
新たに私の担当となったプロデューサーとはすぐに良好な関係を築けたし、仕事の質や量は担当替えの前とさして変わらなかった。
11: ◆YF8GfXUcn3pJ[saga]
2019/08/18(日) 02:06:38.36 ID:OJA0wgUK0
☆
12: ◆YF8GfXUcn3pJ[saga]
2019/08/18(日) 02:07:11.79 ID:OJA0wgUK0
夜7時の事務所にはひんやりと冷気が漂っていた。
そもそもこんな時間まで残っているようなのは私ぐらいのもので、他の子たちは出払っているし、社員の人ですら多くが勤務を終え会社を後にしている。
13: ◆YF8GfXUcn3pJ[saga]
2019/08/18(日) 02:08:20.78 ID:OJA0wgUK0
☆
14: ◆YF8GfXUcn3pJ[saga]
2019/08/18(日) 02:08:58.31 ID:OJA0wgUK0
「双葉さん」
「何?」
15: ◆YF8GfXUcn3pJ[saga]
2019/08/18(日) 02:09:24.68 ID:OJA0wgUK0
「いや、ずっとキャラを作ってるものだと思ってたから」
16: ◆YF8GfXUcn3pJ[saga]
2019/08/18(日) 02:10:04.51 ID:OJA0wgUK0
☆
17: ◆YF8GfXUcn3pJ[saga]
2019/08/18(日) 02:11:14.95 ID:OJA0wgUK0
その日の仕事はラジオの収録のみで、午後には事務所から帰宅できるとのことだった。
ラジオの収録のみとは言うけれど、宣伝を念頭に入れてのトークは精神力を使うものなのである。
――宣伝というのは私のCDの宣伝だ。
117Res/151.02 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20